【ジャーメ・ジャム・オンライン】第10期政権で唯一の女性閣僚だったマルズィーイェ・ヴァヒード=ダストジェルディー保健相が、大統領令によって解任された。ところが〔ダストジェルディー氏の解任を意味する〕大統領による保健相代行任命令には、ダストジェルディー氏本人の氏名は一切言及されていない。
ダストジェルディー氏はしばらく前から、医薬品の状況をめぐって、特に特殊な医薬品を輸入するための外貨が中央銀行から〔輸入業者に〕割り当てられていないことについて、不満を口にするようになっていたが、こうした批判によっても状況は改善されず、医療現場での医薬品の不足は続き、こうした医薬品を必要とする患者らに大きな痛みを強いていた。
同氏は不満の声を上げ続け、それをメディアに乗せれば、中央銀行への圧力となり、医薬品の輸入に必要な外貨が提供されるのではないかと考えていたが、こうした思惑は不発に終わった。
こうした中、各メディアはダストジェルディー氏の解任の可能性について、報道の中で書き立てるようになっていた。
中央銀行はダストジェルディー氏の批判に対して、医薬品輸入のための外貨はきちんと提供していると主張しているが、ダストジェルディー氏によれば医薬品のための外貨は化粧品や衛生用品の輸入に使われているという。
大統領は先の土曜日夜のテレビ・インタビューの中で、この件について「政府は医薬品及び医療設備〔を輸入する〕ための外貨をきちんと〔 輸入業者に〕提供している。保健省は自ら〔の言動を〕コントロールし、何者かが我が国の医療制度のイメージを悪化させようとしているのを阻むべきだ」と述べていた。
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こうしてダストジェルディー氏は、モハンマド・ハサン・タリーガト=モンファレド博士を保健相代行に指名する大統領令の中で、その名を言及されることもなく解任され、殉教者サーブーンチー通りにある自身の診療所に戻って、医師としての活動を再開することになったのである。
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( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
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