ギリシャの銀行が資金融資をほぼ打ち切っている中で、トルコは農業銀行が一定の条件でギリシャの農民や業者、ビジネスパーソンに融資の機会を提供できるようにするため立ち上がった。ギリシャ政府が認めれば、まず4000~5000万ユーロが融資される。
トルコは3年間財政危機に瀕しているギリシャに手を差し伸べ、今日までEU諸国がやってこなかった提案をした。ギリシャの銀行は、経済危機とギリシャ国債の53パーセントの「下落」によって大きな痛手を受け、金融引き締めを行った。そのためギリシャの農民、業者、そしてビジネンパーソンは経済的に苦しく なった。ギリシャのための「経済支援プロジェクト」は、在アテナ・トルコ大使館からギリシャ側に口頭と文書で伝えられた。
ギリシャはプロジェクトを調査し、前向きな反応を見せた。トルコのギリシャ経済支援プロジェクトは、ギリシャの銀行が資金融資をほぼ打ち切っている中で、 ギリシャ国内に4つの支店(アテナ、イスケチェ[クサンシ]、ギュミュルジネ[コモティニ]、ロドス)を持つ農業銀行が一定の条件でギリシャ国民に融資をしていく予定である。
■トルコ―ギリシャに隔てなし
プロジェクトはギリシャが承認すれば、農業銀行の2支店(イスケチェ、ギュミュルジネ)がある西トラキア地方と東マケドニア地方を始点に全国に適した条件 で融資が行われる。試験地域に選ばれ、ヨーロッパで最も貧しい地域である西トラキアで、トルコ―ギリシャ分け隔てなく必要な条件を満たす申請が認めらると、 農民やビジネスパーソンに融資が行われる。
■予算5000万ユーロ
農業銀行は融資を採算性の確かなものとするために、状況を調査し財政基盤が条件に合う企業と個人に与える。ギリシャ政府が認めれば、まず4000~5000万ユーロが融資される。
■大使代理、EUと会見
プロジェクト実行のためにある意味で保証となる、そしてプロジェクトの概要と融資受けとりに関して、専門的なサービスを供給できる投資会社が必要となった。この「代理」役をEU開発プログラム(UNDP)アテナ事務所が担当する。この提案に関して、在アテナ・トルコ大使はケリム・ウラスUNDP担当と会 見した。UNDPは融資を望むギリシャ国民の現状を把握し、農民やビジネスパーソンの融資申請を手助けする。そして、農業銀行へ融資申請者に関して情報と見解を伝える。トルコは支援プロジェクトでギリシャの銀行が中継ぎになることも強く望んでいる。
■政府に決定権
農業銀行のヒュセイン・アイドゥン頭取は、ギリシャへ予定されている融資について、「私たちは銀行の規定の中で通常通り融資業務を続けています」と話した。アイドゥン頭取は、特別な融資業務はできず、通常の業務をすると話し「特別な融資業務はできません。しかしトルコ政府が次のような条件で融資をしてください、負債は国庫から払いましょう、と言うならば、特別な形の融資もありえますが」と話した。ヒュセイン・アイドゥン頭取は、ギリシャに関して何も要求は来ていないと話し、このような決定は国庫からのみ起こりうることで、このためには内閣の決定が不可欠であろうと話した。
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( 翻訳者:百合野愛 )
( 記事ID:28811 )