■「ルーブル美術館 - アブダビ」建設のために「アラブテック」社と契約
2013年1月9日『アル=ハヤート』
【アブダビ:シャフィーク・アル=アサディー】
昨日(8日)アブダビ首長国政府傘下の観光開発投資会社(TDIC)は「アラブテック」社が率いる企業連合にアッ=サアディーヤート島に「ルーブル美術館 - アブダビ」建設を発注先に選択したと発表した。この事業の契約額は、6億5,400万ドルである。
アッ=サアディーヤート島で3つの美術館、つまりルーブル美術館、グッゲンハイム美術館、ザイード国立博物館の建設に従事している観光開発投資会社は「建設工事は直ちに始まる予定である」と指摘「フランス人建築家ジャン・ヌヴェール氏が手掛ける美術館の建設は、2015年に完成することになっている」と説明した。
また同社は「アラブテック」社の企業連合への発注額は24億ディルハム(6億5,400万ドル)であることを明らかにした。
この企業連合には「アラブテック」に加えてスペイン企業のconstructura San Jose SAとoger Abu Dhabiが参加する。美術館は、それ自体が島を構成し、美術館には直径180メートルの巨大なドームがそびえる。ドームにはヤシの葉とつながる網目状の開口部が複数あり、それが太陽光を美術館の展示室に入るようにしている。
この美術館は、同美術館所蔵の美術作品群によって構成されている。同様に、フランスのルーブル美術館やフランスの複数の美術館の代理店との協定に基づいて美術品群の借り入れを行う予定である。この野心的な美術館プロジェクトは2006年にアブダビで開始されていたが、世界的な、また地域的な経済危機はこの事業に影を落とし、事業は数年間延期された。しかしながらアブダビ首長国執行評議会(アブダビ首長国政府)は2012年初頭、アッ=サアディーヤート島での巨大美術館群事業を進めることに再び青信号を出した。執行評議会は、同首長国が開始した巨大事業をの再検討作業を行った後、事業の進行を認めた。
基本計画によると、アッ=サアディーヤート島の美術館群は2013年から2014年の間に開館することになっていた。また、ノルマン・ファウスト氏が手がけるザイード国立博物館は2016年に開館し、この美術館は大英博物館との協力協定から受益することになっていた。
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( 翻訳者:渡真利菜々 )
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