最高指導者、「自由な選挙」を求める動きを批判「イランでの選挙は常に自由」
2013年01月09日付 Jam-e Jam 紙

 イスラーム革命最高指導者のアーヤトッラー・ハーメネイー閣下は昨日、革命的で信仰心篤きゴム市民数千名の前で、〔‥‥〕来たるホルダード月〔2013年6月〕に行われる大統領選挙を前にした敵の計略や動きに対して特別の注意を払い、立ち向かうことが重要だと強調した。同師はその上で、国の責任者や要職に就いている者たち、一般国民、メディア、そして選挙への立候補を考えている者たちの義務について、重要な点を指摘した。

〔‥‥〕

 アーヤトッラー・ハーメネイー閣下は、選挙での国民の熱気あふれる参加を邪魔立てすることこそ、敵の明確な目標に他ならないとした上で、「敵のこうした意図の実現を手助けすることのないよう、皆が注意する必要がある。〔イスラーム体制への〕愛着から、選挙について一般的なアドバイスをしているような人も、例外ではない」と述べた。

 同師はその上で、「選挙は自由でなければならない」と繰り返し主張している一部の人物〔※〕を批判した上で、「選挙は自由でなければならないというのは、当然のことである。過去30年間で30回以上の選挙が行われてきたが、これらの選挙が自由でなかったことなど、あっただろうか。イランより自由な選挙が行われている国など、どこにあるというのか。あなた方のこうした発言が、選挙に対する国民の気持ちを萎えさせることのないよう、気をつけるべきだ」と付け加えた。

※訳注:ラフサンジャーニー公益判別評議会議長が最近、「自由な選挙」の実施を求める発言を複数回行ったことを念頭に置いているものと考えられている。

 アーヤトッラー・ハーメネイー閣下は選挙で敵の目的達成を手助けしてしまうような行為について、さらに「〔選挙に立候補する際の〕資格について必要な配慮〔=制限〕をしていない国など、どこにあるというのか。なぜこの問題ばかり取り上げて、選挙に参加してもしょうがないなどというような気持ちを、国民の心の中に生じさせようとするのか」と指摘した。

 革命最高指導者は、意図的であるかないかにかかわらず、こうした動きを見せている者たちに対して、「注意を怠り、敵の計略に乗ってしまうようなことがあっては、断じてならない」と強調した。

 同師は、〔イランで行われる〕選挙には十分な健全性が保証されていないなどというようなことを、国民に暗示しようとしている者たちを批判した上で、こうした行動・発言も抑圧的な政府〔=欧米諸国〕の目的実現に寄与してしまうのだと指摘した。

〔‥‥〕

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( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:28893 )