シリア人青年の思いがけない事故死―イスタンブル
2013年01月16日付 Milliyet 紙


ビュユクチェクメジェ区のカラス高架道路で、反対車線へ渡ろうとしていたシリア人のアドリアンさん(19)が、安全地帯にあった穴から湖へ落ち、死亡した。

シリア人の父親と息子を別れさせたこの不幸な事故は、昨朝5:00ごろ、ビュユクチェクメジェ区で起こった。アドナン・アブ・ハスーンさんと息子のアドリアンさん(19)は、ハタイ県にいるシリア人難民の親戚の元を訪ね、ブルガリアへ戻るところだった。2人が乗っていた車はカラス高架道路上でガソリン切れとなった。通りかかった高速道路運営会社職員が親子をガソリンスタンドまで送った後、再び高架道路まで連れて行き、反対車線で降ろした。

■格子がなかった

両手にガソリンの詰まった缶を持って、車を停めている車線へ渡ろうとしていたアドリアンさんは、中央の安全地帯の格子がない部分からビュユクチェクメジェ湖へ落下した。警察に電話して助けを求めた父親のハスーンさんは、しばらくして息子を見失った。高架道路へ来た消防隊員達が湖で捜索活動をする中、父親のアブ・ハスーンさんはなすすべもなく待っていたが、湖に落ちた若者の遺体が、昼ごろに発見された。

■泥棒に盗まれていた

アドリアン・アブ・ハスーンが鉄格子のない場所を通過しようとして湖に落ちたことから、安全地帯の格子が盗まれていたことが分かった。

■助けを求める声が30分響く

不幸な父親アドナン・アブ・ハスーンさんは「アドリアンは反対側の車線に渡ろうとしている時に落下した。下から息子の助けを呼ぶ声を聞いた。30分ほど”お父さん、僕を助けて”と叫んでいた。私は警察を呼んでいた。しかし、助けは遅かった。」と述べた。

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( 翻訳者:田中けやき )
( 記事ID:28901 )