最高裁判所長官「婚資金は女性の肉体的弱さに対する補償」
2013年01月09日付 Mardomsalari 紙

 最高裁判所長官は「婚資金(メフリーイェ)は女性に対する一種の社会保障である。社会の中で女性の権利が守られ、男性に対する女性の肉体的弱さを補うために、女性には婚資金が与えられるのである」と述べた。

 ハバル・オンラインが最高裁判所広報の発表を引用する形で伝えたところによると、アーヤトッラー・モフセニー=ゴルガーニーは昨朝、〔‥‥〕コーランの聖句「女に婚資金(サダーグ)を贈り物(ナフラ)として与えなさい」〔4:4〕を読み上げた上で、「ナフラとは贈り物の意である〔‥‥〕」とし、さらに続けて「婚資金は女性に対する一種の社会保障である。社会の中で女性の権利が守られ、男性に対する女性の肉体的弱さを補うために、女性には婚資金が与えられるのである」と述べた。

 同師は、コーランが結婚後女性に婚資金を与えるよう命じた後、なぜ「贈り物」(ナフラ)という語が「婚資金」(サダーク)という語に続けられているのかとの疑問を示した上で、次のように続けた。「もう一つ疑問がある。男女が結婚を平等に享受し、また婚姻という絆は男女の共通の利益に基づいているのに〔‥‥〕、なぜ神は特定の女性に対して贈り物を与えるよう命じたのか、という疑問である」。

 同師はこれらの疑問に対し、次のように説明した。「この神の贈り物の理由は、次のとおりである。男女が別れると、女性は男性よりも多くの害を被ることになる。特に女性は、人生の一時期を〔夫のために〕失い、若さと美貌という財産を失うと、結果として再婚のチャンスも減ってしまう。こうした点から見るならば、婚資金は贈り物であるという道理は明らかだろう」。

 モフセニー=ゴルガーニー師は続けて、聖コーランは上記の章句で、女性に婚資金を与えることで、ムスリム女性の権利保護を極めて重視していると指摘した上で、「西洋人は婚資金を嫌っており、婚資金の設定は一般的ではない。西洋にかぶれた者たちも、婚資金は女性の人格を傷つけるものだとの考えを吹聴している。しかし婚資金〔についての規定を結婚契約から〕取り外してしまうことは、すでに指摘したように、女性に害を与えることになる。実際、婚資金は女性の将来を保証するものなのである」と語った。

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( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:28915 )