予算法案提出の遅れで最高指導者から政府に注意:国会議長が明かす
2013年01月17日付 Mardomsalari 紙
【政治部】大統領を国会の場に呼んで、議員らの質問に答えさせようと、国会はこれまで幾度となく試み、失敗を重ねてきたが、しかしついにアフマディーネジャード大統領本人が進んで国会議員らの前に姿を現した。
大統領はゴラームホセイン・エルハーム政府報道官やモハンマド・レザー・ラヒーミー第一副大統領〔‥‥〕らとともに国会を訪れたが、しかしそれは、「来て、話して、去る」だけに終わった〔=大統領と議員たちの間で真摯な議論は一切行われなかった〕。大統領が演説を終え、国会公開本会議場を後にすると、国会議員たちは大統領の発言に対して厳しい反応を示したが、議員たちの議論は本来、大統領のいる前で行われるべきものだっただろう。
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国会通信の報道によると、アリー・ラーリージャーニー国会議長は国会公開本会議で、〔大統領の演説を受けて行われた〕議員らの演説終了後、国会を訪れた大統領と政府関係者に謝意を示した上で、「〔‥‥〕現在、われわれが抱える最大の問題が、多くの困難に直面している国民の生活状況をめぐる問題だ」と述べた。
ゴム選出の国会議員である同議長は、その上で「我が国の抱える重大問題に、インフレと失業がある。議員たちの発言が示しているように、彼らは国民の生活を懸念しており、立法の場でこの問題の検討が行われている」と述べた。〔‥‥〕
同議長は政府による予算法案の提出が遅れていることに触れ、「予算法案の提出の遅れは国にとって有害である。私は最高指導者への書簡の中で、この点について指摘した。最高指導者も政府にそのことで注意を行った。よって、可及的速やかに法案提出が行われなければならない」と指摘、その上で「来年〔2013年3月21日〜〕には〔大統領〕選挙が控えている。国の状況をなるべく早く整えることが大切だ」と語った。
国会議長は制裁による影響の一つとして国の不安定化を挙げ、「来年度の方向性を決める文書たる予算を〔速やかに〕編成する必要がある。これは簡単な作業ではなく、国会の専門委員会で〔十分な〕議論が行われなければならない。政府による〔予算法案の提出の〕遅れが法律に反したものであるのは、そのためである」と述べた。
国会議長は補助金改革法について、「補助金改革について強調したいのは、補助金改革の原則そのものについては受け入れられるものの、重要なのはこの法律を正しく施行することである。補助金改革法を補完するその他の法律にきちんと従って、施行する必要がある」と語った。
ラーリージャーニー氏はその上で、「もし補助金改革法の施行で、運輸や保健といった分野への注意が足りなければ、それは国にとって問題を引き起こすだろう。現在の問題も、補助金改革法の施行にあたっての慎重さが欠けていることが原因なのである」と言明した。
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( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
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