エジプト:諸般の政府決定
2013年01月19日付 Al-Ahram 紙


■県知事会議にて:鉄道再編と踏切の統制強化

2013年1月19日『アル=アハラーム』

【シャリーフ・ジャーブッラー】

エジプトの県知事会は昨日(18日)ヒシャーム・カンディール首相が議長をつとめ、夜遅くまで続いた会議にて多くの重要な決定の決定を行った。諸決定は、踏切の監視強化、侵害行為と占有の除去、違法な線路横切り地点の閉鎖、緊急の短期・中期・長期計画を通じて、財政面・人事面・技術面から、鉄道の全体的そして構造的開発をはじめることを含んでいる。

会議は、横流し防止と年間約1,100万エジプトポンドの小麦粉の売却を目的とした新しい制度の適用を決定した。同様にこの制度は、スマートカードの使用を通じた助成金価格パンの流通を含んでいる。またパンの生産と流通のための新制度の最初の相互補完的試験を、ポートサイード県で開始されることが決まった。この新制度は、今後2カ月の間に15の県で採用されることになっている。新制度は、パンが闇市場に流出するのを断つ制度である。また理事会は近い将来、トクトク(三輪バイクタクシー)の免許証制度を始め、免許証の手続きを円滑に行うことを決定した。

サラーフ・アブドゥルマクスード情報大臣、ムハンマド・アリー・バシャル地方開発大臣、バースィム・アウダ供給大臣らが皆出席した会議の後の共同記者会見において、地方開発大臣は、評議会が迅速な諸措置を採決したこと、技術面と資金面から列車事故を解決する緊急計画の適用、事故減少プログラムの実施を決定したことを明らかにした。そして首相は知事たちに対し、運輸省と各県との調和による、踏切と照明・信号の動作の安全確保を完了することが必要であると指示した。安全確保は、運輸省と各県との連携を通じて完了するものである。首相は、知事たちの90%が担当部分の安全確保を完了したが、作動の問題が依然として存在すると強調した。また首相は、国民の意識と法の遵守の必要性も述べていた。さらに機関車と維持管理の能力向上と人的資源の訓練による鉄道の発展のための緊急計画の策定と、地域や人々の役割の活性化を決定した。

他の側面では、地域開発大臣は、トクトクの免許制を決定したと述べた。それは、その役割と村や狭い環境でのトクトクの必要性のためである。したがって、免許制はトクトクという交通手段の安全を保証すること、若者の雇用機会見つけること、そしてその乗り物の安全性の確保とその運行ルートの制限を目的としており、若者を奨励することになる免許料金の引き下げが行われる予定である。

別の面において、バースィム・アウダ供給大臣は、新しいパンの制度は小麦の価格を決定することによって闇市場への小麦粉の流出を禁止することを目指していると明らかにした。そして同大臣は、地域開発省が計画に参加したいと望むすべての家族が配給所やパン屋からパンと交換するためにカードやスマートカードを導入すると述べた。

さらに、供給大臣は価格の上昇、特に食品の価格上昇に歯止めをかける措置をとると述べた。こうした措置では、単一の商品ではなく、商品のグループを一体として価格上昇を監視する予定である。

アブドゥルマクスード情報大臣は、首相は財務相と組織と行政のための中央機関からなる委員会を作る必要があると指示したと強調した。それは非常勤の常勤化の諸措置を法制化するためである。

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( 翻訳者:西方真帆子 )
( 記事ID:28945 )