イズミル市職員のスィナン・ウシュクさんが、身分証明証の宗教欄に「イスラム」でなく「アレヴィー」と記載されることを求めて裁判所に訴えた。
かつて、第11一審法裁判所での判決と宗教庁からも採択された見解によって、アレヴィーは宗教の一種ではないと判断され訴訟は棄却された。最高裁判所からも同様の判決が出ると、ウシュク氏さんは2005年にヨーロッパ人権裁判所(AİHM)に訴えた。
この要求を検討したAİHMは2010年2月に、身分証明証に宗教記載欄があるのは人権侵害であるとして、政府に公平な立場を取るよう判決を出した。
しかしその後3年間、この問題に関して何も対応されなかった。これに怒りを覚えたウシュクさんは、AİHMの判決を適用しなかったとして、エルドアン首相と、野党としての責任を果たさなかった共和人民党のクルチダルオール党首を裁判にかけることを求めた。しかし、アンカラ共和国最高検察庁議会局は、起訴に至らないとしてこれに不起訴判決を出した。
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( 翻訳者:佐藤悠香 )
( 記事ID:28952 )