イラク:石油の収益がひと月で75億ドル
2013年01月22日付 al-Hayat 紙


イラク:石油収入がひと月で75億ドル

2013年1月22日『アル=ハヤート』

【バクダード、ドーハ、北京、チュニジア、ロンドン:ロイター、AFP】

イラク石油省は昨日(21日)、去年の12月におけるイラクの石油輸出量が7280万バレルに上り、日量平均234万バレルになると発表した。また石油マーケティング会社(SOMO)の発表によると、平均売上価格は1バレルあたり103.7ドルに達すると述べた。同会社は「原油販売から得られる収益は75.5億ドルになる」と付け加え、さらに「石油を購入した企業の数は世界中で30社に上り、その中にはアメリカや中国、イギリスの企業が含まれている」と述べた。

イラク政府が表明したところによると、アメリカの巨大石油会社エクソンモービルがイラクのヌーリー・アル=マーリキー首相に以下のことを尋ねたという。それはイラクが同国南部での油田事業と同時に、クルド人自治区での油田事業も継続する能力があるかどうかということである。イラク首相とエクソンとの間のそうした一連の会合は、同会社が北部のクルド地方政府との協定問題で、バグダードと対立した直後に南部の巨大な西クルナ油田1のシェアが取り消された際に起こった。

エクソンは、クルド自治区との協定に調印したことで、中央政府の怒りを買い、バクダードはその協定が違法で、イラク南部での油田事業を脅かすものだとしている。アリー・アル=ムーサウィー首相付広報顧問が会議の後に述べたところによると、エクソンは、南部と北部での企業契約について、またその2件の契約の事業継続の可能性についてマーリキー首相の意見を知るために、首相との会合を求めた、という。そして首相の返答は明白で、エクソンが2件の契約を同時に継続することは不可能で、イラクの法律を遵守しなければならないと付け加えた。

政府の声明では以下のことしか述べられなかった。それはエクソンのレックス・ティラーソン会長が、イラクでの事業継続とその拡大をする意向があると自社の希望を説明し、この件に関して重要な諸決定を取るだろう、という。イラクの複数の高官筋が、昨年末に述べていたところでは、中国石油天然気集団公司(CNPC)は、西クルナ油田1プロジェクトにおけるエクソンのシェアの内60%を買い取る交渉において最も運に恵まれた企業であったという。本プロジェクトでのエクソンのコストは、500億ドルに上る。

(後略)

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( 翻訳者:丸橋遼太 )
( 記事ID:28974 )