ガラタサライ大学で火事、木造歴史建造物で出火
2013年01月22日付 Radikal 紙


ガラタサライ大学の歴史ある木造校舎で火事が発生した。

ベシクタシュにあるガラタサライ大学で学生の在校中に原因不明の火災が起きた。宮殿部分から発生したと思われる火災は短時間で広まり、建物全体を包み込んだ。消火活動は海と陸の両方から行われた。学生たちは「非常ベルが鳴ったが、最初は全く注意を払わなかった。その後炎が広まり、外に避難するように指示された」と話した。

チュラーン通りにあるガラタサライ大学で19時30分頃、原因不明の火災が発生した。授業中であった学生や職員に向けて非常ベルが鳴らされた。宮殿部分では火事は小規模であったが、風にのって炎は一瞬で広まった。この間、学生は屋外に避難した。屋根へと移った炎はやがて建物全体を包み込んだ。

最初に駆け付けたベシクタシュ消防署は、管轄する地区の消火活動にあたったが、対応しきれず、応援を要請した。ベイオール、シシュリ、キャーウトハーネ消防 署のチームが消火活動に加わった。海側からは、沿岸警察の船舶による消火活動が行われた。およそ3時間にわたる消火活動の結果、火は消し止められた。市民や校舎から避難した学生たちは、消火活動を恐怖に満ちたまなざしで見守った。この火災の原因は電気回線のショートであると推測されている。学生たちは「非常ベルが鳴った時、私たちは授業を受けていた。その時はまだ炎は小さかったが、風に煽られて炎が広がると外に避難させられた。ここは私たちの家だった。ひとつの歴史が失われてしまった」と話した。

■事情聴取中に火事が起こった

ガラタサライ大学のエトヘム・トルガ学長は、煙が上がって火事に気付くやいなや消火活動が行われたこと、現場に駆け付けた消防士たちが消火活動を行ったこと、消防士に事情を聞かれているときに屋根から煙が立ち上ったことを話した。

トルガ学長は今回の火事に関して以下のように語った:

「19時頃、ある教員の部屋での電気ショートが原因で煙が上がり、騒ぎになった。その後非常ベルが鳴った。すぐに警備員がやって来て消火活動が始まり、火は消され、つまり炎は見当たらなかった。煙が立ち上っている場所へは泡消火薬剤を撒いた。その後消防士が駆け付けたが、火事が見当たらないので消防士から事情を聞かれていた。するとその後屋根から煙が立ち上り、さらに炎があがった。私たちは電気コードが火事の発生源、つまり炎は見えない部分から発生し、屋根まで広がってしまったのだと推測している。校舎はれんが造りだが、その大部分は木造だ。非常に古い木材でできていて、消火は難しい。現在全消防士と沿岸警察がともに消火活動にあたっており、消火の成功を祈っている。このチュラーン宮殿の一部でもまだ炎が収まっていないので、そちらも消火されてほしい。まだ屋根が燃えているが、炎は勢いを弱めている。1時間前に比べれば収まって来ている。このように消防士たちが懸命に消火しようとしている。どうか短時間でおさまってほしい。

屋根とその下の部分は被害を被ったが、その下の2つのフロアは無事であってほしい。この部分は教員と事務職員がいる部分だ。学生たちが授業を受けている部分は道の向こう側にある。現時点では死者は出ていない、被害者が出ないでほしい。校舎は老朽化していたのだろう、普通建物はこんなに激しく燃えるものではない。

我々はコンピューター・センターのある別棟で、被害の拡大を防ぐべく努めた。大学に所蔵されている資料なども全てコンピューターに保存されている。これに関しては問題にはならないと考えている。」

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( 翻訳者:白鳥夏美 )
( 記事ID:28983 )