アルメニア教会の並ぶサマティヤで、今、なにが・・・
2013年01月24日付 Yeni Safak 紙


人権協会(İHD) や市民行動団体「ノル・ザルトンク」は、過去1か月にサマティヤで発生した襲撃事件の調査を開始するよう求めている。

İHDイスタンブル支部の3名からなるチームが、アクサライのイスタンブル警察署を訪問、最近サマティヤでアルメニア人が巻き込まれた事件に関し調査を行うよう求めた。伝えられるところによると、スルタン・アイカルさんが襲撃に遭ったことで、サマティヤでは直近1ヵ月の間、4件の事件にアルメニア人が巻き込まれたこととなる。この1ヵ月間に行われた襲撃で、T.Aというイニシャルのアルメニア人が片目を失明、高齢のアルメニア人女性2名が病院へ搬送、また同じくアルメニア人でやはり高齢のマリッサ・キュチュクさんが死亡した。İHD運営委員のジェンギズ・アルガン氏は、「間違いなく事件は組織的犯行だ」と述べる。

■警察は個別の犯行との見解

アルガン氏は、「警察は端から一連の事件を個別の犯行と見ているが、サマティヤの事件も、カドゥキョイのアラミヤン・ウンジュヤン小学校での事件も、これらの事件が個別の犯行ではないことを示している」と話し、一方で、事件後未だ一人も拘束されていないことに注目した。市民行動団体「ノル・ザルトンク(新たな目覚め)」のムラト・ギョズオール氏は、イェニ・シャファク紙に対し、警察が公開捜査に踏み切らないため、捜査がどの段階にあるのか掴めず、今もアルメニア人の間には緊張が走っていると述べた。

■犯行動機「窃盗」には懐疑的

ムラト・ギョズオール氏は、殺害されたマリッサ・キュチュクさんの家が物色された形跡はなく、遺体が裸であったことに注目した。

■偶然ではない

事件を最初に報じたアゴス紙編集長のロベル・コプタス氏はコラムで、マリッサ・キュチュクさんの殺害は通常の殺人事件として扱うべきではないとし、「ザディグ・キュチュク(犠牲者の息子)さんが母の体に十字が刻まれているのを見た、との証言がある。これは、ヘイトクライムの犠牲者であることを端的に表している」と述べた。

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( 翻訳者:山根卓朗 )
( 記事ID:28997 )