女性弁護士のスカーフ着用に司法ゴーサイン
2013年01月25日付 Radikal 紙


行政裁判所の第8法廷は、トルコ弁護士協会(TBB)の就業規則に記載されている弁護士の「スカーフ着用不可」という条項の撤廃を決定した。

経緯はこうである。弁護士のフィゲン・シャシュトゥム氏が身分証の更新を行う際に、スカーフを着用した写真を使用したことから身分証の発行を拒否された。フィゲン弁護士は、TBBの就業規則第20条を廃止するべきだとして行政裁判所へ訴えを起した。第8法廷は、条項にある「弁護士と弁護士見習いは、その職業に相応しい服装で、スカーフを被らずに法廷で職務を全うする」という箇所の、「スカーフを被らずに」の文言を、多数決により無効とした。その理由として、「法廷」という概念には、法廷だけでなく、その任務に関係した仕事に従事する法廷書記官や執行局、検察局も含まれると考えるべきと述べられた。判決では、弁護士とはその職務内容から公の性質を帯びるものではあるが、職業としては「自由業」にあたると述べられた。更に、「その職務内容が公のものであるという理由から、公務員の規則に準じなければならないというのは、弁護士という職業の性質や本分にそぐわないものである」と述べられた。」

■「判断がまちまちだった」

弁護士歴17年のシャシュトゥム弁護士はラディカル紙の取材に応じ次のように語った。
「とても適切な判決でした。今までスカーフを着用していたことで、司法のあらゆる面で本当に大変な困難がありました。身分証すら取得することができなかったのです。法曹会の同僚からも批判を受けました、(スカーフ着用を認められるか否かは、その時々の)個人の判断で左右されていたのです。今回の判決で司法の独立と優位性が証明されました。スカーフを着用した弁護士として、裁判に加わることができます。(スカーフ禁止に)抗議の意味をこめて、スカーフをして法廷に出廷したため、私はイスタンブル弁護士会の調査対象になっていました。」

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( 翻訳者:有田 潤 )
( 記事ID:29000 )