アメリカ人女性、イスタンブルで行方不明、容疑者は4人?
2013年01月30日付 Hurriyet 紙

イスタンブルで失踪しているアメリカ人女性に関する新しい情報がでてきた。警察は行方不明中のアメリカ人サライ・シエラさんがイスタンブルで会ったとされるトルコ人4名の行方を追っている。

警察はトルコで失踪したアメリカ人女性の捜索活動行っている中、興味深い情報にたどり着いた。アメリカでバス運転手をしている夫スティーブン・シエラさんとサライさんの兄弟のデイヴィッド・ジメネズさんは、サライさんがイスタンブルで出会った4名のトルコ人についてフェイスブックとツイッターの該当ページを警察に見せた。サライさんがトルコ人4名とフェイスブックとツイッター上で行ったやり取りも現在調査中である。警察はイスタンブルにいる4名の行方を追っている。

サライ・シエラさんはスーツケース2個をもってアメリカを出発し、オランダにはスーツケース1個で行き来していたことが明らかになった。スーツケース2個は警察へ訪れたサライさんの夫と兄弟に渡された。スティーブン・シエラさんとジメネズさん、そしてアメリカ領事館職員は治安局に約7時間とどまったのち、帰っていった。

■1万2千ドル使う

警察はサライ・シエラさんが泊まっていたベイオールにある一泊222ユーロの部屋を捜査し、室内にあった領収書を調べた。領収書に記載されている店の場所を特定し、店内のカメラとその近隣の防犯カメラの映像を集めた。ベイオールとスルタンアフメトの防犯カメラにサライ・シエラさんが映っていたのが発見された。

映像からサライ・シエラさんは単独で行動しており、スルタンアフメトの絨毯屋を廻りつつも絨毯を購入していないことが判明した。サライ・シエラさんの携帯電話とiPadは電源が切れていることも分かっている。シエラさんはトルコ、オランダ、ドイツの順に廻り、最後にまたトルコを訪れ、その間およそ1万2千ドルを使っていた。またアメリカにいる家族との通信にはAVM社のインターネット通信サービスを利用したことがわかっている。

■夫と兄弟が警察に情報提供を

行方不明中のアメリカ人サライ・シエラさんの夫であるスティーブン・シエラさんと彼女の兄弟のデイヴィッド・ジメネズさんが、アメリカ領事館職員と同行して捜査が行われている治安局へ向かった。

スティーブン・シエラさんは彼の妻が滞在していた部屋にあったパスポート、衣服や充電器を警察へ渡した。ある警察関係者は、行方不明の届出が遅かったことを指摘し、「1月22日に行方不明になったのがわかっていながら1月25日に届けを出している。届け出るのが遅かったので捜査に支障をきたしている」と述べていた。

サライ・シエラさんは今年の1月8日にイスタンブルを訪れた。1月15日にアムステルダムへと旅立ち、同地からミュンヘンへ渡った。1月19日に再びイスタンブルへ戻った。またサライさんが1月20日にイスティクラル通りを通っていた映像が見つかった。

映像からサライさんはカメラも持たずに独りで行動していたことが分かった。また1月22日にイスタンブルーニューヨーク便から降りてこず、行方不明であることが判明した。

結婚しており、2児の母でもあるサライ・シエラさんの夫のスティーブン・シエラさんと兄弟のデイヴィッド・ジメネズさんは、昨日イスタンブルを訪れた。イスティニエ地区のアメリカ領事館へ向かった両名は、本日11時45分に領事館職員と共にガイレットテペ地区にある治安局へ足を運んだ。

スティーブン・シエラさんとデイヴォッド・ジメネズさんは、捜査を続けている行方不明者担当課で様々な情報に目を通すことになる。


■最後の映像

イスタンブルで防犯カメラに映ったサライ・シエラさんの映像が公開された。

イスタンブル警察が公開した映像の一つには、青いジーンズ、茶色のレザージャケットと白いベレー帽の恰好をしたシエラさんが、ベイオールにあるショッピング・センターのフードコートに一人で座っている姿や、階段を降りている姿が映っていた。他にはサライさんがイスティクラル通りを歩いている映像があった。

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( 翻訳者:小幡あい )
( 記事ID:29058 )