エジプト:ドイツ、対エジプト3億5,400万ユーロの支援
2013年01月31日付 al-Hayat 紙

■ドイツ、エジプトの財政・技術協力に3億5400万ユーロを配分

2013年1月31日『アル=ハヤート』

【カイロ:マールシール・ナスル】

エジプトのアル=ムルスィー・アッ=サイイド・ヒジャーズィー財務大臣は、エジプト政府が「中長期にわたり、経済・財政・社会的な安定に資する充実した経済・社会政策を実施すること」に責任をもつと表明した。また投資の増加が「政府が目標とする経済成長率や雇用率(向上の)実現に重要な基盤となる」と述べた。

同財務大臣は声明の中で、エジプトとIMFの交渉は「継続中」であるとし、政府は「近頃の(経済情勢の)変化や社会的な対話の結果に対応した経済改革計画のための、経済的な枠組みの全般の見直しの実現に取り組んでいる。修正には改革計画の数箇所が含まれており、それは政府が先の11月に提案したものである」と強調した。

また同財務大臣は、EUの駐カイロ代表のジェームズ・モラン氏との協議は「経済情勢と、IMFとの間の経済・社会改革計画の実施に関するエジプト政府の方針と、財務省で実施された諸事業についての協力計画」についてなされたと発表した。

エジプトのムハンマド・ムルスィー大統領のドイツ訪問は、欧州諸国との協力分野の拡大の枠組みの一貫である。アシュラフ・アル=アラビー計画・国際協力相は、ドイツのディルク・ニーベル経済協力・開発相との会談後、ドイツ政府が「財政・技術支援に3億5,400万ユーロを配分すること」に同意したことを確認した。なお、アル=アラビー計画・国際協力相は、ムルスィー大統領のドイツ訪問に同行している。またアル=アラビー計画・国際協力相は「ドイツは、エジプトとの開発協力計画の継続を強く望んでいるが、それはドイツがエジプトの戦略的パートナーであり、地域におけるドイツの役割が重要だからだ」と指摘した。

(ムルスィー大統領一行の)ドイツ訪問の間の諸会合では、エジプトの観光部門について時間が割かれた。すなわち、ドイツ観光旅行業連盟のバーチー・ユールギーン代表は、エジプトのヒシャーム・ザアズーウ観光相との会談後、ドイツの観光客にとってのエジプトの重要性を公言したのである。

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( 翻訳者:岡裕一朗 )
( 記事ID:29067 )