米大使館自爆テロ犯の遺族、極左DHKP-Cを村からシャットアウト
2013年02月04日付 Zaman 紙


在アンカラ米国大使館の入り口で爆発した自爆犯エジェヴィト・シャンルの遺体が3日、出身地のオルドゥに埋葬された。シャンルの遺族は、葬儀を組織のプロパガンダに利用しようとする革命家人民解放党戦線(DHKP-C)メンバーのグループの村への立ち入りを許さなかった。

自爆犯エジェヴィト・シャンルの遺体は、アンカラでの諸手続きを経て(葬儀の)前夜に国道を通ってオルドゥのギュルゲンテペ郡アキョレン街区にある父の家に移送された。ここでしばらく安置された遺体は、朝8時半に同街区のイマームにより執り行われた葬儀の礼拝の後、同じ街区にある墓地に埋葬された。(遺体が) 埋葬される間、軍警察のチームが厳重な警備対策を取っていることが見受けられた。この間、「アリシャン」というコード名を持ち自爆死したエジェヴィト・シャンルを追悼するために、「私たちはアリシャン・シャンルの葬儀を執りおこないに行く」というスローガンを掲げてオルドゥを訪れたDHKP-Cの支持者は村の入 り口で住民の予想外の反応に遭遇した。(彼らを)村へ受け入れたくない村人たちとグループ(DHKP-Cの支持者)の間で乱闘騒ぎが起きたのである。この 間、周囲で広範囲の治安対策をとっていた警察と軍警察のチームは、グループの周辺を取り囲んだ。長い間、盗聴捜査をされていた容疑者U.A.Ç.(仮名) もこの間に逮捕、拘束された。容疑者の自爆犯シャンルと他のDHKP-Cの戦闘員との関係が調べられている。

DHKP-Cのメンバーとともに服役者家族互助協会(TAYAD)のメンバーもアキョレン街区を訪れた。TAYADのメンバーは、シャンルの葬儀に来て遺族に花を渡そうとしたが、かなわなかった。「息子は私たちも自分自身も火に投げ入れた」という会見をおこなった父サドゥク・シャンルさんら遺族は花を受け取らなかった。シャンルの墓地を訪れたTAYADのメンバーはそこで、「アリシャン・シャンルは不滅」との横断幕を掲げてシュプレヒコールを叫び、詩を読んだ。その後、墓地に花を捧げた。

一方、在アンカラ米国大使館に試みられた攻撃に関連して行われた捜査で逮捕された3人が釈放された。逮捕された人物の中には、テロリストのエジェヴィト・シャンルへ偽の身分証を提供したとされる人物がいたことが報告された。しかし、おこなわれた捜査の結果、3人はDHKP-Cとの組織的関わりが立証されなかった。この理由により、およそ二日間捜査を受けた容疑者はアンカラ警察本部から釈放された。

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( 翻訳者:岸田圭司 )
( 記事ID:29130 )