ゴーカートで頭部切断死亡事故
2013年02月08日付 Milliyet 紙


アダパザルのショッピングセンターの駐車場にあるゴーカートコースで事故が発生し、大学生のトゥーバ・エルドアンさん(24)が頭部を切断し亡くなった。トゥーバさんの遺体はイスタンブル法医学協会の遺体安置所から家族によって引き取られ、埋葬のためにキュタフヤのゲディズ郡に運ばれた。

事故に関する捜査が続けられる一方、「過失致死」罪で検挙されていたゴーカートコースの経営者オメル・マルコチ氏は「司法監督」の決定で未勾留のまま裁判にかけられることとなり、釈放された。トゥーバさんのフィアンセのムハンメット・エネス・オズカンさんと友人らは恐怖の瞬間を説明し、「すべてが一瞬のうちの出来事でした。彼女の頭部が地面に転がったのを見ました。立ちすくみました」と語った。

事故は昨日の(7日)の13:30頃、アダパザルのシェケル街区のバイパスのはずれにあるショッピングセンターの駐車場にあるゴーカートコースで発生した。
サカリヤ大学工学部環境工学科の学生、トゥーバ・エルドアンさんは、同学科を卒業したフィアンセのムハンメット・エネス・オズカンさんと、彼の兄弟であるアフメト・オズカンさん、大学の同級生のセバ・Gさんと一緒にゴーカートに乗るためにゴーカートコースにやって来て、借りたゴーカートに乗った。トゥーバ・エ ルドアンさんは装着が必須のヘルメットを着けず、首に巻いたマフラーも外さなかった。また証言によれば、彼女は安全ベルトを胸ではなく首に通して装着し、ゴーカートコースを周り始めたという。

■マフラーはゴーカートに絡まっていた

トゥーバ・エルドアンさんは、環境工学科の学生であったのと同時にトルコ対侵食植林・自然保護財団(TEMA)の環境活動にも積極的に参加していた。彼女は友人らとふざけながら楽しくゴーカートコースを周り始めたのだが、そこで恐ろしい出来事が起こってしまった。トゥーバ・エルドアンさんが首に巻いていた緑色のマフラーは、未だ原因は不明だが、垂れ下がり、ゴーカートに絡まった。

友人らが何が起こったかを理解しないうちに、トゥーバ・エルドアンさんの切断された頭部はゴーカートコースに飛び出した。学生のトゥーバさんは、急なスピードで安全柵に衝突し停車したゴーカートで亡くなった。ゴーカートコースで楽しんでいた友人らは、トゥーバさんを痛ましい事故で失いショックを受けた。トゥーバ・ エルドアンさんの遺体は、検事による検視の後、解剖のためにイスタンブル法医学協会へ搬送された。

■「頭部が地面に転がったのを見た」

サカリヤ警察署の捜査班は、ゴーカートコースを調べた。地面で発見された血染めのマフラーの結び目と血液から、当初はマフラーがゴーカートのモーターに巻き込まれ、トゥーバさんの頭部切断の原因となったと考えられたが、安全ベルトを誤って装着していたことも問題になりうることも考慮された。

警察に状況を説明した、(被害にあった)若い女性のフィアンセであるムハンメット・エネス・オズカンさんは、「(彼女は)ゴーカートに乗ってゴーカートコースを周っていまいた。何が起こっ たのか僕たちは理解できませんでした。すべてが一瞬のうちの出来事でした」と話した。他の友人たちは、「あっという間の出来事でした。彼女の頭部が地面に転がったのを見ました。私たちは皆、たちすくみました」と話した。

■経営者は検挙

ゴーカートコースの経営者のオメル・マルコチ氏は、トゥーバ・エルドアンさんの死亡に関する捜査の一環として検挙され、警察署での手続きの後、裁判所に送られた。

マルコチ氏は、サカリヤ第3簡易裁判所に「過失致死」罪で出頭したが、「司法監督」の決定で未勾留のまま裁判にかけられることとなり、釈放された。同氏は 月、水、金曜日に交番に出頭しサインする。オメル・マルコチ氏は裁判所を出る際、新聞記者らの事件に関する質問には答えず、写真や映像に取られることにも反発を示した。 
ゴーカートコースは2012年6月にアダパザル市から許可を取得した後に営業を開始したと伝えられた。

<以下略>

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( 翻訳者:富田祐子 )
( 記事ID:29184 )