エジプト市民、イランへのビザなし渡航が可能に
2013年02月09日付 Jam-e Jam 紙

 アフマディーネジャード大統領は、イランはエジプトとの外交関係の拡大と大使館の開設を望んでいると強調した上で、「両国の貿易や観光での交流を促進するために、近く〔エジプト市民に対する〕ビザを一方的に廃止する予定である」述べた。

 イラン国営通信の報道によると、カイロでの日程の一つとして、国際的な通信社の記者らが出席する記者会見に臨んだマフムード・アフマディーネジャード大統領は、「このことが、あたう限りの両国関係拡大にとっての第一歩となることを希望する」と続けた。

 イランのアリー・アクバル・サーレヒー外相も記者団に対し、「エジプト市民は来月から、ビザなしでイランに渡航できる」と述べた。

 大統領は記者会見の続きで、今日イランはアラブ首長国連邦との間で年間160億ドル、トルコとの間で約300億ドル、その他一部の国々との間で400億ドルの経済協力・交流があると指摘した上で、「イランとエジプトの間の経済協力・交流のポテンシャルが、年間300億ドル以下だとは思えない」と述べ、さらに「もちろん、短期間の内にすぐにこのレベルに達するようにするべきだという意味ではない。しかし3段階に分けて、今後長くとも10年以内に、この規模を達成することは可能だ」と続けた。

 アフマディーネジャード大統領は、イランにとってエジプトとの技術協力に何らの制約も存在しないと強調した上で、「エジプトに住むわれわれの兄弟たちこそ、イラン国民の経験を利用することのできる最高の存在である。このことに何の制約もない」と述べた。

圧力下でのアメリカとの交渉に意味はない

 アフマディーネジャード大統領は核問題をめぐる直接交渉を呼びかけたアメリカの提案を〔ハーメネイー最高指導者が〕拒否した理由について、アメリカの目線が圧力と強要に満ちたものだったからだと指摘し、強迫的な態度でこうした交渉をしても意味はないと強調した。

 アフマディーネジャード大統領はAP通信の質問に答える形でこのように述べ、「交渉は相互理解に基づくものでなければならない。一方が棍棒を手に持った状態での交渉に意味はない」と付け加えた。

〔‥‥〕

Tweet
シェア


関連記事(大統領のエジプト外遊でハプニング:アズハル関係者と一触即発)
原文をPDFファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:29188 )