大統領「アメリカが態度を改めるなら、協議の提案を検討する」
2013年02月07日付 Jam-e Jam 紙

 イラン・イスラーム共和国大統領は、イランとの直接協議に向けたアメリカの提案に対して、「我々はアメリカの新たなスタンスを前向きに評価しており、彼らの態度が改まるのなら、この提案を検討することになるだろう」と述べた。

 IRNA(イラン国営通信)によれば、イスラーム諸国会議機構(OIC)首脳会議に出席するためエジプトを訪問しているマフムード・アフマディーネジャード大統領は、エジプトの報道機関の編集長らとの会見で、彼らの質問に答えるなかでこのように述べた。

パレスチナの支援はイランにとって不変の方針

 大統領はまた、パレスチナ自治機構のマフムード・アッバース代表と会談し、すべてのパレスチナ人組織が心を一つにして団結することが必要だと強調した上で、「パレスチナ国民の権利擁護は、イラン・イスラーム共和国の不変の方針である」と述べた。

 同氏は、国連でパレスチナが手に入れた最近の成果を歓迎した上で、「シオニスト体制は劣勢に立たされており、もし〔世界の〕諸国民ならびにパレスチナ人各組織が抵抗を続ければ、間違いなく、諸国民は光に満ちたよりよい光景を目の前にすることになるだろう」と続けた。

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イラン、エジプトに借款供与を提案

 時を同じくして、ファールス通信はロイター通信の報道を引用する形で、イラン大統領のエジプト訪問中、イラン政府は同国の経済を援助するためにエジプト政府に借款を供与する用意があることを発表した。

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カイロでイラン・エジプト・トルコによる重要な三カ国会談の予定

 イラン外相は、アル・アーラム〔※イラン国営放送の運営するアラビア語放送局〕とのインタビューのなかで、シリア問題に関するイラン・エジプト・トルコの三カ国による首脳会談が開かれる見通しであることを明らかにした。

 アリー・アクバル・サーレヒー外相は、すでに3ヵ国外相級会談がカイロで開かれたことを強調し、その上で「この〔首脳〕会談では、シリア問題に対するシリア人同士による平和的解決策が模索される見込みだ」と述べた。

 同氏はまた、「すべての国(人)が、同国の危機解決にむけたシリア政府と反政府勢力による協議開催への支援を呼びかけている」と付け加えた。

 外相はまた、IRNAとのインタビューの中で、国際的なメディアで極めて大きな反響を呼んだ、ミュンヘン会議の傍らで行われたシリア反政府連合のアフマド・ムアーズ・アル=ハティーブ議長との会談の内容について、質問に答える形で「有意義で大変良い会談であった。同氏はシリア問題の解決に関心を抱く、心優しい人物のように見えた」と述べた。


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( 翻訳者:8410068 )
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