ラーリージャーニー国会議長の演説、妨害される
2013年02月11日付 Mardomsalari 紙
ニュースサイト「ファラールー」からの転載(http://fararu.com/files/fa/news/1391/11/22/52951_920.jpg)
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【政治部:メフディー・アッバースィー】体制を支える要人らの演説を妨害し、混乱に陥れる行為が、ここ数年多くの反響を呼ぶようになっている。聴衆の中に入り込み、組織化された方法でシュプレヒコールをあげたり、預言者一門への祝福の言葉を繰り返し唱えたりすることで、演説が行われている会場の雰囲気を混乱させ、演説を中断させる者が、一部にいるのである。

 これまで、ハーシェミー=ラフサンジャーニー〔公益判別評議会議長〕、セイエド・ハサン・ホメイニー〔ホメイニーの孫でホメイニー廟の管理人〕、ナーテグヌーリー〔元国会議長、保守派の重鎮〕、さらにはマフムード・アフマディーネジャードらが、こうした妨害を経験しているが、昨日ついにアリー・ラーリージャーニー国会議長を標的とする妨害行為が起きた。

 アフマディーネジャードとラーリージャーニーの「決闘」と化した、先日の国会での労働相の弾劾が、こうした混乱の原因の一つだと考えられる。実際、国会議長の演説の間叫ばれたシュプレヒコールは、主に政府に与するものだった。今回の妨害はしかし、単なるシュプレヒコールでは終わらなかった。経帷子を着てラーリージャーニー氏の演説を妨害した人々は、なんと礼拝用のモフル〔※礼拝の際、額が地面に直接付かないようにするための、素焼きの土の塊。例えばこういうもの〕を国会議長に向けて投げつけたのである。

 複数の通信社が伝えたところによると、約100名ほどの人物(その一部は経帷子を着用)が、演説が始まると同時にシュプレヒコールを上げはじめ、その後礼拝用のモフルを国会議長に向けて投げつけたという。

 イラン労働通信(ILNA)によると、ゴム選出の国会議員であるアリー・ラーリージャーニー国会議長はイラン・イスラーム革命記念日のメイン・スピーカーとして、ゴムのマアスーメ廟内のイマーム・ホメイニー礼拝堂で演説を行った。しかしラーリージャーニー氏が登壇するや、一部経帷子を着た100名ほどのアフマディーネジャード支持者らがシュプレヒコールを上げたため、ラーリージャーニー氏の演説は中断を余儀なくされた。シュプレヒコールは「ラーリージャーニーよ、お前の目は節穴か」「頭の悪い指導者は国民の恥」といったものだった。しかしラーリージャーニー氏はこうしたシュプレヒコールに気を留めることなく、演説を続けた。

 こうした連中による騒ぎの中、ラーリージャーニー氏の演説が続けられて2〜3分後、今度はマアスーメ廟の礼拝用モフルがラーリージャーニー氏に向けて投げつけられ、その後靴も投げつけられた。しかしラーリージャーニー氏は演説を続行、そのためラーリージャーニー氏を支持する一部のゴム市民やイスラーム神学校関係者たちが演壇の前に出て、手を高く上げて、演壇に向けて投げつけられていたモフルがラーリージャーニー氏に当たるのを防ごうとした。

 ラーリージャーニー氏は一度、シュプレヒコールを上げている人たちに向けて、黙って座っているよう呼びかけた。すると、彼らは抗議の声をさらに強めて、イマーム・ホメイニー礼拝堂の各所から少しずつ演壇近くに近寄り、最前列に並べられていた柵を倒して、演壇に向けて襲撃を試みた。このため、ラーリージャーニー国会議長のボディガードらが同氏を礼拝堂の外に連れ出す事態となった。

 その後、ゴム選出の国会議員で、第9期国会選挙では〔大統領派の保守強硬派で作る〕「革命永続戦線」のリストから立候補した、アーヤトッラー・メスバーフ側近のアフマド・アミールアーバーディー=ファラーハーニー氏が登壇し、抗議者たちに向けて静まるよう呼びかけた。〔‥‥〕

 こうした出来事の後、アリー・ラーリージャーニー氏はバフマン月22日〔2月10日〕の革命記念日の行進でゴム市民らに合流、一部市民らの歓迎を受けた。彼らは「神は偉大なり」「ヴェラーヤト(イスラーム法学者の監督)とともにある議長を支持する」などのシュプレヒコールを上げた。

 これに対し一部のマフムード・アフマディーネジャード支持者らは、ゴムのショハダー交差点でアフマディーネジャード氏と革命最高指導者の写真が載ったポスターを掲げて、「春よ、永遠に」「お前はわれわれに、嵐を起こす勇気を与えてくれた」などのシュプレヒコールを上げた。そしてラーリージャーニー氏の後に続いて、「ラーリージャーニーよ、お前の目は節穴か」「ヴェラーヤトを敬わぬ議長など不要」などと叫んだ。

〔‥‥〕

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( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:29221 )