ハタイ県ジルヴェギョズ国境ゲートで車両爆発、死者13名
2013年02月11日付 Hurriyet 紙
ハタイ県レイハンル郡のジルヴェギョズ国境ゲートの職員宿舎の近くで、シリアナンバーの車が爆発した。関係者は、当初死者は8人としていたが、午後8時には、トルコ人3名を含む13名が死亡、28人が負傷、うち13人が重傷との発表を行った。
ジルヴェギョズ国境ゲートにある税関職員の宿舎に近い場所で、午後3時に大きな爆発がおこった。国境ゲートから約40メートル、トルコ側に入った地点で、シリアに援助のために送られることになっている車両が待機している場所で駐車中のシリアナンバーとみられる車が爆発し、周囲の車も巻き込み大きな火災となった。
ヒュセイン・シャンヴェルディ・レイハンル市長は、爆弾をつんだシリアナンバーの車が国境を越えた直後に爆発したとの情報を確認した。午後8時には、病院で亡くなった人を含め、死者数は13人に増えた。負傷者28人のうち、9人はトルコ人、19人はシリア国籍者という。負傷者のうちの13人は重傷で命の危険がある。重傷者13人のうち5人はトルコ国籍者である。
■アクギョルCHP議員、「自爆テロのよう」
CHPのハタイ県選出国会議員ハサン・アクギョル氏は、ジルヴェギョズ国境での爆発のあと、事件現場にむかった最初の人々の1人だ。アクギョル議員は、目にした後継をヒュッリイェト紙に次のように語った。
「爆発は、トルコ側国境ゲートのすぐ目の前で起こった。10人以上の死者がでている。この数はもっと増えるかもしれない。25~30台の車が破壊されている。ひどい光景だった・・・。」
事件は自爆テロとみられると述べるアクギョル議員は、「示威行為のようだ。なぜなら、シリア軍はトルコ側の国境ゲートの前まで入ってこれる状況にはない」と述べた。
アクギョル議員は、車がシリアからきたのか、トルコからシリア側に向かっていたのかについては、「よくわからない」としながらも、「これは監視カメラの映像からわかるだろう。しかし、トルコ側の国境ゲートの前での事件なので、シリア側からきたもののように見える」と話した。
■負傷者の談話
爆発で軽傷をおい、レイハンル国立病院で治療をうけたユスフ・ヤルチュンカヤ氏は、親戚の見送りのために国境ゲートで待っていたときに爆発が起こったと語った。事件現場で多くのけが人や死者を見たと述べるヤルチュンカヤ氏は、「親戚を送るために国境ゲートにいたときに一台の車両が爆発した。大きな音がした。事件のあと、事件現場に多くの死体やけが人がいるのをみた。一瞬何が起きたのかわからなかった」とのべた。
現在、ジルヴェギョズ国境ゲートは閉鎖されており、広範な警備体制が敷かれている。また、レイハンル国立病院はけが人の搬送で混雑しており、機動隊が病院の周りを固め警備にあたっているという。
■村長、「爆弾をつんだ車が爆発」
ジルヴェギョズの村長マフムト・イリ氏は、「ジルヴェギョズ国境ゲートで爆弾を積んだ車が爆発した。5人死亡。重傷者もいる。20から30人ということだが、良くわからない』と述べた。
■赤新月社のチーム、危機一髪
爆発のあとレイハンルやアンタキヤでは、多くの市民が献血のために病院に集まった。しかし今のところ、血液の不足はないという。赤新月社のアフメト・リュトゥフィ・アカル局長は、現地の病院には十分な血液ストックがある、と述べた。アカル局長は、また、赤新月社チームが、ここしばらく、この国境ゲートをつかって支援物資をシリアに送っていたとし、これまでに送られた小麦粉が5000トンに及ぶとのべた。チームの担当者が、爆発のあった時間には、たまたまブユルメズ国境ゲート警察詰所のいたため、この爆発の被害をあわなかったと述べた。
爆発は、国境ゲートでの手続きが行われる場所から40メートル離れた緩衝地帯でおこり、そこには車と車の持ち主がいたという。もし爆発がより国境ゲートに近い場所で起きていた場合、死者数はもっと多くなっていた可能性があるという。
事件現場にいあわせた負傷者や目撃者は、その様相がまさに戦場であり、車両の間に焼けた遺体があったと述べている。
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( 翻訳者:トルコ語メディア翻訳班 )
( 記事ID:29229 )