最高指導者「西洋がアフリカで見せている新たな動きは、ムスリム間の対立の結果」
2013年01月30日付 Mardomsalari 紙
〔‥‥〕慈愛の預言者、選ばれし人ムハンマドと彼の親愛なる子イマーム・サーデグの生誕記念日〔=イスラーム太陰暦ラビーユル・アッワル月17、西暦1月29日〕であった火曜日、体制の責任者らや第26回イスラーム団結会議に海外から参加した来賓たち、イスラーム諸国の各大使、および社会各層の市民らは、イスラーム革命最高指導者のアーヤトッラー・ハーメネイー閣下と面会した。
ISNA(イラン学生通信)によると、イスラーム革命最高指導者ははこの面会において〔‥‥〕、イスラーム世界、特に北アフリカ地域におけるイスラームの目覚めについて言及し、この動きは
神の約束が果たされたことの一例であるとの見方を示し、次のように強調した。
今日、イスラームの目覚めに対する抑圧世界の基本的方針とは、イスラーム諸国に住むムスリムたちの間に対立を惹起し、彼らを相争わせることである。それゆえ、イスラーム世界の宗教・政治・学問の各指導者たちの重大な責務とは、イスラーム共同体に対する敵の策謀を説明し、イスラームの連帯というスローガン実現に真摯に取り組むことである。
〔‥‥〕
アーヤトッラー・ハーメネイー閣下は、イスラームの目覚めがもたらしたご利益の一つとして、西洋諸国の搾取・抑圧に対して抵抗できるという実感がムスリムたちの間に生まれ、西洋諸国を後退に追い込んでいることを挙げ、さらに「34年前にイランで始まり、今やイスラーム世界で拡大を続けているイスラームの目覚めは、神の約束が実現するということ、〔イスラーム世界は〕勝利に向かって進んでいるということを示す一つの例なのである〔‥‥〕」と続けた。
イスラーム革命最高指導者は、ムスリムの間で対立が生じた結果、パレスチナ問題が脇に追いやられ、アメリカや西洋の貪欲への抵抗の必要性が忘却されてしまったと指摘した上で、「アフリカの諸国民を支配するために、今西洋諸国はアフリカで新たな動きを始めているが、それはムスリムたちが対立し合い、そのことに心を奪われていることの結果なのである」と付け加えた。
アーヤトッラー・ハーメネイー閣下は〔スンナ派信徒によるシーア派信徒の襲撃・殺害という〕パキスタンの悲劇やシリアでの内戦・殺戮、バーレーンにおける市民の声の封殺、エジプトにおける市民同士の対立など、ムスリムの間で起きている対立の例に触れた上で、「ムスリム諸国民の間で、あるいはイスラーム諸国の国内で対立を繰り広げてしまうことは、間違いなく確実に、敵が用意した土俵でゲームをすることを意味するのだ」と強調した。
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