ノウルーズを前にナッツ類の価格が2倍に
2013年02月16日付 Mardomsalari 紙

 ここ最近、ナッツ類の価格が数ヵ月前と比べて2倍となり、過去最高値を記録している。国内のナッツ類の生産量は年間60万トンを越えており、イランはピスタチオ、クルミ、アーモンド、ヘーゼルナッツなどの生産量で世界2位から6位を占めているにもかかわらず、である。

 毎年、収穫から市場に出回るまでの時期の間にナッツ類の価格が上昇してしまうことが、新年〔3月21日〜〕を迎える直前の市民の購買力を奪ってしまっているが、今年はこうした事態が特に顕著で、価格上昇はとどまるところを知らないかのようだ。

 現在、ピスタチオの市場価格はキロ4万〜4万5千トマーン〔※市場レートで約千円程度と考えられる〕、アーモンドはキロ2万8千トマーンから3万トマーンである。この商品の価格は収穫の季節が終了した頃(アーバーン月初頭〔=西暦10月下旬〕)から現在までに100%上昇しており、農家からこの商品を買ったときの価格と小売市場に並んだ時の価格の差は極めて大きなものとなっている。

市場管理の機能不全と悪徳商人たちの退蔵

 農家連合のモジタバー・シャードルー理事長はこの件について、イラン学生通信に「労務コストやパッケージング代、原材料費、運輸などの生産コストが1.5倍に上昇したことも事実だが、それにもかかわらず、〔農家から卸売業者に卸す際の〕ナッツ類の価格は前年に対して上がっていなかった。ところが収穫の時期が終わった後、この商品の価格は2倍になってしまった」と指摘している。

 同氏はさらに、「今年起きたナッツ類や果樹類の価格上昇は、市場の管理がなっておらず、生産と消費の間に隔たりがありすぎるためだ。生産者はこの価格上昇に何らかかわっておらず、コスト上昇の一部をここから補うことはできない。その一方で、価格上昇は消費者のみを直撃しており、消費者の購買力は減少するばかりだ」と続けた。

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( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:29281 )