副大統領、ピスタチオの輸出を禁止:商工会議所輸出委員長が反発
2013年02月16日付 Mardomsalari 紙
市場調整本部の委員を務めるヌゥーデ=ファラーハーニー氏は、第一副大統領の命令によって、ピスタチオの輸出が禁止されたことを明らかにした。
ガーセム・ヌゥーデ=ファラーハーニー氏はファールス通信とのインタビューの中で、第一副大統領を議長とする市場調整本部の会議で最近決定された事項について、「市場調整のために、赤肉〔※羊肉や牛肉のこと〕がキルギスから輸入されることになった」と述べ、さらに「この会議では、鶏肉市場の調整のために、備蓄してあった鶏肉が放出されることが決まった。価格を下げるために、放出は大規模なものとなる」と語った。
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同氏は、先の会議にはピスタチオ協会の委員の一人が参加していたことを強調した上で、「この委員は、ピスタチオを〔1キロ〕3万トマーン〔市場レートで約750円〕で輸出していると述べ、この会議の最後に、輸出価格でピスタチオを国内に提供することで、合意・署名が行われる予定だった。ところが会議の最後になって、この人物が〔合意内容に対する不服から?〕会議を退席してしまったことから、第一副大統領はピスタチオの輸出を6ヵ月間停止する命令を下した」と述べた。
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イラン産ピスタチオの輸出が禁止されたことに対し、イラン商工会議所輸出委員会の
アスギャル=オウラーディー委員長は、「ピスタチオの輸出禁止はアメリカを利するだけだ」と批判した。
アサドッラー・アスギャル=オウラーディー氏はファールス通信とのインタビューの中で、「ラヒーミー第一副大統領には敬意を抱いているが、ピスタチオの輸出禁止は大変な間違いであり、この決定はアメリカを利するだけだ」と語った。
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同氏は「我が国は年間20万トンのピスタチオを生産しており、そのうち国内消費分は1万5千トンに過ぎない。ピスタチオは国内では〔必需品ではなく〕贅沢品と見なされているためだ。また、流通業者はノウルーズ〔3月21日のイラン正月〕用のピスタチオをすでに確保している以上、こうした決定は国内市場に何の影響も与えない」と述べた。
同氏はその上で、「1万5千トンの国内消費用に、19万トンの輸出を禁止するのは理屈に反している。もし禁止がなければ、少なくとも5億〜6億ドルのピスタチオの輸出が可能だからだ」と続け、さらに「ピスタチオの輸出で我が国の最大のライバルはアメリカとトルコであり、最近では中国もライバルに名乗りをあげている」と指摘した。
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( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:29282 )