PKKカンディル首領カラユラン、ANFインタビュー
2013年02月18日付 Radikal 紙


PKK(クルディスタン労働者党・非合法組織)の山岳拠点のリーダーであるムラト・カラユランが同組織(PKK)に近いフラト通信(ANF)へおこなったインタビューにおいて、しばしばオジャランに対する忠誠心を強調し、さらに(トルコ)政府へ驚くべき「アプローチ」を試みた。それは、 保守派の現政権(成立の上)でクルド人の闘争は大いに貢献した、ということだ。

PKKのナンバー2としてその名を知られ、「クルディスタン社会連合(KCK)のトップ」であるムラト・カラユランは、アブドゥッラー・オジャランが「双方への呼びかけを内容とする新ロードマップ」を提供できると語った。カラユランの発言でもっとも注目すべき部分は、1924年から後にクルド人と保守派が共和国から除外されたが、今日保守派が政権を握っており、クルド人の闘争は大いに貢献したとの言葉であった。

カラユランは、特にイムラル島での和平プロセスの会合が始まった後から組織に近いフラート通信から頻繁にインタビューを受けていることが注目されており、デニズ・ケンダル記者による多くのインタビューはANFのウェブページに掲載された。

カラユランは様々な機会を利用してしばしば「オジャランへの結びつき」に言及し、「PKKの活動はひとりのリーダー(オジャラン)の活動である」と語ったインタビューで、組織(PKK)はオジャランに対し、「揺るぎない深い結びつきがある」と強調した。

■「今や共存の時」

カラユランがインタビューの間に用いる親和的な言葉づかいは注意を引き、「もはや社会的和解の枠組みの中で、地域の人びとがお互いに敵意でなく、友好的なアプローチと敬意を払い、そして、今やお互いの文化を禁止するのではなく諸文化の共存を豊かさとして見る視座をもって振る舞うことで、根本的で永続的な平和を発展させる時が到来した」と述べた。

カラユランは、「会談に関する重大な進展の存在について話をすることは可能か」との質問について、短く以下のように答えた。

「この質問は、真剣なアプローチと政治観に基づくある計画を基にして解決しうるものである。公正発展党(AKP)が、もしこの問題で決定を下し本当に実現可能な解決方法の歩みを始めたならば、この問題はもちろん解決する状況になるだろう。しかし、そのためには、表面的アプロ―チと[現在の国家]主権の観点を乗り越え、特に暴力を完全に排除して、新しい政策によるプロセスを開始することが必要となるであろう」。

■オジャランは双方に呼びかけられる

カラユランは、「イムラル島訪問団」の創設における平和民主党(BDP)の意思に敬意を表すると話し、「BDPが(和平)プロセスに関与するならば、 かれら自身が決めた人物により組織的にプロセスに関与しなければならないであろう。これ以外の起こりうるアプローチについては、BDPは認めない権利を持つであろう」と述べた。

カラユランは、説得力のあるプロセスが進展するのであれば、「オジャランは一つではなく、双方に呼びかけを行う新しいロードマップを提供できると話し、「重要なのは、これに対して政府がどのような態度をとり、どんな実現可能な措置をとるのかということであろう」と語った。

■「保守派政権への貢献」

カラユランは、共和国の建国においてクルド民族は大きく貢献したが、1924年後、クルド人と敬虔で保守的なグループは排除されたと語り、「今日、保守派グループが国家と政府で影響力を行使できる状況になっている。これには、クルド人の解放闘争が貢献している。我々の闘争は、深層国家、エルゲネコン、厳格なケマリストの見解に依拠するグループに失敗をもたらし、彼らの権威の失墜、問題の暴露などを通じて権力から転落する土壌を提供した。今日までに真逆に解釈された社会的真実が、事実に即したものとなるよう醸成した。人びとをむりやり型にはめ、身なりから言葉と文化に至るまでまったくひとつの型を創り出そうとするパラダイムは結果を生み出さなかった。今回の機会到来では、もはや怒りを除き、真の社会的コンセンサスを保障する新しい視点が必要とされている。この意味で、社会的契約の別名である憲法が、こうした真実に寄り添うことは、非常に重要である」と述べた。

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( 翻訳者:岸田圭司 )
( 記事ID:29299 )