BDPの黒海地方遊説、投石・混乱、中止へ
2013年02月19日付 Radikal 紙


昨日のスィノプと今日のサムスンの事件を受けて、平和民主党(BDP)一行はトラブゾン訪問を中止すると決定した。サムスンに滞在しているBDP一行がトラブゾン計画を中止し、今夜アンカラへ戻ることがわかった。

BDP一行が滞在している[サムスン広域市]アタクム区のオムテルホテル前でも事件が起こった。およそ30人の集団がスローガンを掲げながらホテルに入ろうとしたが、警察が阻止した。ホテル向かいの建物の最上階にのぼった集団に対し、警察は放水と催涙ガスで対応した。集団が逃げ去った後にスッル・スュレイヤ・オンデル国会議員は声明を発表 した。「地方遊説を続ける予定だったが、会議を行い、オルドゥ、ギレスン、トラブゾン訪問を取りやめた。計画は中止し、今夜アンカラに戻る予定だ。」

2千人近くの大衆のうち数グループが建物内に入ろうとしたり、石を投げたりした。警察は催涙ガスと放水で集団に対応した。ガーズィ通りを車両通行止めにする一方で、投石によって通りに面した多くの職場が被害を受けた。ガラスが割れるなどの被害が出た業者はシャッターを閉めて、その場から避難した。

争いの場に転じた通りは、催涙ガスで煙に包まれた。その地区の居住者たちも催涙ガスと投石から逃れるべく避難したという。

警察の安全対策が整うと、建物内に入った20人は装甲車に乗せられてその場から連れ去られた。自分自身を鎖で建物内に縛り付けていた数名の者たちも警察に連行された。

■警官2名を含む12名が負傷

投石によって10人と警官2名が負傷し、病院に運ばれた。また警察が多くの事件関係者を逮捕した。

BDP一行が滞在しているアタクム区のオムテルホテル前でも事件が起こった。およそ30人の集団がスローガンを掲げながらホテルに入ろうとしたが、警察が阻止した。ホテル向かいの建物の最上階にのぼった集団に対し、警察は放水と催涙ガスで対応した。

■オンデル氏「計画は中止し、アンカラへ戻る」

グループが逃げ去った後にホテルから出てきたBDP一行に対し、警察が警告をした。安全確認のためもう10分待ってから、BDP国会議員のスッル・スュレイヤ・オンデル氏が記者に対し会見を行った。「我々は平和を語るためにやってきた。この意志を貫いている。地方遊説を続行しようと考えていたが、話し合いの結果オルドゥ、ギレスン、トラブゾン訪問を取りやめた。計画は中止し、今夜アンカラに戻る。」

■TKPと協会施設に投石

BDP代表者の訪問を計画した78年協力調査協会が入っているビルの前で集まったおよそ1000人の群衆と、彼らを阻止しようとする警察が対峙した。広範な安全対策がとられた協会のほか、トルコ共産党(TKP)、人民の家、平等・民主党の県組織も入っているこの建物に入ろうとする群衆に対し、警察は催涙ガスを散布して対応した。

群衆はこの間にも石を投げて窓を割った。これを受けて建物の屋根に上った78年協力調査協会、人民の家、トルコ共産党、平等・民主党メンバーらも、下にいる群衆に石を投げ返した。警察は建物内に入りTKPの看板に国旗をかけた人々を辛うじて外に連れ出した。群衆はその場から離れることに反抗し、スローガンを掲げながらBDP一行に対 してプロテストを行った。

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( 翻訳者:白鳥夏美 )
( 記事ID:29309 )