トルコ航空首脳、批判にこたえる、「例の制服は採用せず」
2013年02月19日付 Hurriyet 紙

トルコ航空の制服変更とアルコールの提供中止に関する議論に最も近い関係者から回答があった。ハムディ・トプチュ会長は、アルコールの決定が完全に経済的理由によるものであると話し、制服に関しても「それはすでに却下した」と述べた。

トルコ航空の乗務員の制服変更のニュースで始まった議論は、国内線と国際線におけるアルコールの提供中止によりさらに大きくなった。この展開がトルコ航空が保守化したとの面で批判を大きくしている中、トプチュ会長は、本紙のムラト・イェトキン編集長に話をした。

この措置で世俗主義の議論が始まり、トルコ航空陣が[特定の]イデオロギー的態度を見せているとの編集長の問いかけを受けて、トプチュ会長は、この決定は政治と無関係であり、完全に経済的問題であると述べた。

会長は「私には務めがある。それは、トルコ航空を最もアクティブで利益を生む形で経営することである。我々の決定は完全に経済的評価によって行っている。10年前に今の職に就いた際に年商120万ドルだったが、2012年の終わりには1300万ドルになった。2013年1月には国際線の収容乗客数が34%アップし300万人に到達した。これによりこの会社は国外で知られている3大ブランドの一つになった」と述べ、例の制服変更はトルコ航空の220を超える線のうちわずか20路線でしか行われていないと明かした。

また、「わずか20の路線において、ホスト国の敏感さを考慮に入れているが、その代わりに有利な点を手にしている」と話した。

■「乗客を3倍に増やした」

トプチュ会長は、[アルコール提供を廃止した]線でアルコールの提供を行っているエミレーツ航空のような航空会社とは反対に、トルコ航空は方針を変更し乗客数を2倍から3倍に伸ばしたと述べ、国際的民間航空でのアルコール提供を、たばこのように 全面禁止の方向で議論していると話した。

また、世界のどの国でも国内線のエコノミークラスでアルコールの提供はしていないと述べ、「結果としてトルコ国内での最長フライトは1時間15分となり、多くは 45分である。つまりお酒を飲めない時間はこの程度だということである。国際線ではビジネスクラスのお客様は[全乗客中]1.5%ほどだ。その中の一部の人は飲まない。ビジネスクラスが混んでいない路線で、そうした負担をチケット代として飲まない人々に課すことなどできない。これが経済的である限り継続していく」と述べ た。

これに加え空港やCIPラウンジではアルコールの提供を継続するとし、「出発前にお酒を召し上がりたい方はそこを利用することができる。たとえばイランへ 行く前には、そこでお酒を飲むことができる。イデオロギー的であれば、このサービスは完全に中止しなければならなかったが、そのようなことはない」と話した。

■「例の制服は機内では採用しない」

議論を巻き起こした制服に関して話したトプチュ会長は、「例の制服はすでに却下した。あれは採用しない。あの生地ではだめだ、350gもある生地で、とても重い。あの写真はきっと色を選ぶために撮られたものだ。制服を選ぶ過程はまだ済んでおらず、重役へのお披露目もしていない」と述べた。

トプチュ会長は、このような情報が国際部門の小さな競合会社に利益をもたらすのだと述べ、「重要顧客はやはり実情とトルコ航空の質を知っている。我々の方針を従前通り守っていく」と話した。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:大門志織 )
( 記事ID:29311 )