本日トルコを公式訪問したドイツのアンゲラ・メルケル首相は、トルコのEU加盟交渉の再開を支持した。
今日トルコへの公式訪問を始めたドイツのアンゲラ・メルケル首相は、「不安」ではあるが、トルコのEU加盟交渉再開を支持しているという。メルケル首相は、週に一回のビデオメッセージで、医学生のウンミュハン・チフッチさん(24)の質問に答えた。
トルコのEU加盟に関する質問に対してメルケル首相は、「これから先、長い交渉の道があることを信じています。私は不安を持ってはいますが、交渉のプロセスが続くことに賛成しています。私たちは明確な結果を見据えて交渉を続けていきます。これは少し中断しましたが、私は一部を進めるために交渉再開を支持します。この訪問の間にトルコ政府とも会談します」と話した。
メルケル首相は、ドイツには多くのトルコ人が住んでいるため、両国は特別な形でつながっていると述べ、両国の若者がお互いをより理解しあえるよう、ドイツ・トルコ間の若者の橋が発展することを希望した。
メルケル首相は訪問で、アンカラとイスタンブルだけでなくカッパドキアにも行くと話した。時間があればトルコの他の地域も訪問したいと述べたメルケル首相は、トルコには多くの発見されるべき場所があるとして、トルコの内陸地域と黒海地域を挙げた。訪問では経済の議題に重点が置かれるとみられているが、エルドアン首相とギュル大統領との会談では、テロとの戦いに向けた共通のメカニズムを発展させることも取り上げられる。
■「関係に投資しなかった」
緑の党のジェム・オズデミル共同党首は、トルコとの関係に投資をしなかったとしてメルケル首相を非難した。オズデミル氏は、「メルケル首相は、平和の大使としてトルコが中東で立場を高めるチャンスを無駄にしている」と批判した。一方、ドイツ社会民主党のシグマール・ガブリエル党首は、9月に行われる選挙で政権をとれば、移民に二重国籍を与えると約束。ガブリエル党首は、「移民に二重国籍を与えるまさにその時だ」と述べている。
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( 翻訳者:菱山湧人 )
( 記事ID:29354 )