PKK、拉致された公務員のインタビュー動画公開
2013年03月04日付 Radikal 紙


PKK(クルディスタン労働者党・非合法組織)が拉致した公務員を解放する可能性に言及したアブドゥッラー・オジャランの声明の後、同組織(PKK)はカンディルで拘束している公務員らとのインタビューをインターネットで公開した。

アブドゥッラー・ソプチェレル下士官とジフニ・コチュ上級軍曹は2011年7月9日にディヤルバクル県リジェ郡にて、ケナン・エレンオール郡知事候補は同年8月12日にムシュとクルプを結ぶ幹線道路上での検問中にて、ケマル・エキンジ上級軍曹は10月1日にシュルナク市にて、警察職員のナディル・ユズゲンについては9月10日にヴァン県チャタク郡にて、それぞれPKKメンバーによって拉致された。

アブドゥッラー・オジャランの書簡を渡す目的でカンディルに行った民主社会会議(DTK)と平和民主党(BDP)代表団は、PKKの手にある公務員らを解放させるための交渉を1週間から10日以内に始められることになるであろう、と伝えた。

こうした進展に続き、PKKに近いとされる報道機関フラト通信(ANF)は、カンディルで拘束されている公務員らとの間で行われたインタビューを公開した。

PKKがANFを通じて公開したインタビューでは、拘束されている兵士、郡知事候補、警察官らは以下のような発言をしたとという:

ケナン・エレンオールさん(郡知事候補):今、家族が私たち(の状況)をよく知っていることを望みます。ただ一つそれを願います。私は元気です。(私たちの家族が)このような状況下においても元気でいることを望んでいます。どうか気持ちをしっかりと持ち続けてください。そして、一刻も早く家族と対面することを望んでいます。

機会は制限されていますが、私たちは(解放に向けた)交渉プロセスの進展をラジオから知ることができています。私たちはすべてのことが円滑に、最も適切な形で収束することを望みます。

ジフニ・コチュさん(上級軍曹):私の健康状態はいいです。とてもいいです。私の家族にそう伝えてほしい。彼ら(家族)を愛しています。なんとかして、この間に少しでも(家族と)会いたいです。約二年が過ぎました。これ以外、私が話したいことは何もありません。気持ちをしっかりと持ち、健康でいてください。それ以外では、この間に家族が疲れ切っているのではと感じています、ですからなおさら体を大事にしてほしいです。

現在の交渉プロセスの状況はラジオからの情報で知っていますが、この件で、私がコメントすることはあまり考えていません。ただ、事態の好転を望んでいます。

アブドゥッラー・ソプチェレルさん(下士官):私の健康状態は全般的にいいです。深刻ないかなる問題もありません。家族に伝えたいことは、彼らも身体を大事にし、健康でいてほしい、冷静に過ごしてほしいということです。思慮深く、落ち着いた振る舞いを続けることを願っています。

私は友人と同じくこのプロセスが前向きな結果に結びつくことを望んでいます。もっとも幸運な結果に最終的に行き着くよう私は願っています。

ケマル・エキンジ(上級軍曹)さん:私の健康状態は、たいへんありがたいことに、いいです。私の家族にここから挨拶を送ります。私の家族もこの間、健康であることを期待しています。家族の助けも望んでいます。

このプロセスについてはラジオで聞いています。できれば前向きに、最善を期待します。

ナディル・オズゲンさん(警察官):私の健康状態は大変いいです。このプロセスの中で、私の家族にも気丈でいてほしいです。ラジオから聞いたことによれば、おそらく事態はうまく進み、全てが好転し、このプロセスも良い形で収束するでしょう。私たちはそう期待しています。

ラマザン・バシャル(兵士)私たちの健康状態はいいです。家族は私たちを心配しないでください。できるだけ早く再会できることを願っています。交渉についてはラジオで聞いています。このようなインタビューがあり、(私たちの状況が)良くなることを願っています。

■「私たちの兄弟は山にいる」

レシャト・チェチャンさん(兵士):ここでは、(PKKは)出来る限り私たちをよく扱ってくれています。何の問題もありません。私たちの健康状態もいいです。すべての件で私たちに手助けしてくれます。

ここで、唯一私たちの苦痛がありますが、。それは家を懐かしむことですが、これも時間で解決されます。私たちの問題はありません、みんなによろしくお伝えください。父、母の手にキスをします。少しでも早く会えることを望んでいます。これ以上、血が流されることに私たちは反対しています。私の兄弟の一人も(PKKが拠点としている)山にいます。私の兄弟はゲリラで私は兵士、武力衝突の現場で互いに出くわしたなら彼は私を撃つでしょう、あるいは、私が彼を…。私たちがお互いを認識しないうちに…。このようなことが起きないことを私は望んでいます。つまり、兄弟同士が撃ちあう状況になっているのです。できるだけ早くこの流血を止めて、平和な兄弟となるように、と話しています。国民にこの私たちの 声を伝えます。平和となることを私は望んでいます。この場所から政府の高官へ、PKKの組織へ私は話しかけています。出来うる限り、この平和のために、必要なことは何であれ、共に行ってほしい。国民にも私は呼びかけます。彼らも平和のためにできる限りのことをすることをしてほしいと思っています。

ハディ・ギズリさん(兵士):精神的にも身体的にも健康状態は悪くありません。私たちの扱いもいいです。健康状態はよく、彼ら(拘束者)と医者に感謝しています。できるだけ早く、家族との再会を待ち望んでいます。この家族を恋しく思う気持ちができるだけ早く終わることを望んでいます。

この交渉プロセスがうまくいくことを願っています。流血が止み、武器が黙り、人質は、全員の家族のもとに帰ることを望んでいます。彼ら(PKK)にも家族がある。母、父、兄弟がいる。平和となり、全員が平安の中で暮らすことを私は願っている。このプロセスが前進し、皆が家族に会えますように。

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( 翻訳者:岸田圭司 )
( 記事ID:29419 )