通訳協会副会長「クルド語は未発達な言語」発言に、反論
2013年03月07日付 Radikal 紙


イスタンブル・クルド人協会のザナ・ファルキニ会長は、トルコ翻訳協会(TÜÇED)のセルハト・クナル副会長の「クルド語は法律に適さない単純な言語である」という発言に反発を示した。

セルハト・クナル副会長は「母語で抗弁」という内容における法改正に関して行った発言で、クルド語が法律[の用語として]十分な学問的なレベルに至っていないと話し、「豊富な語彙をもたない単純で日常会話の言語である」と述べた。

クナル副会長がクルド語が4000の語彙から成っていると述べた発言に対し、ファルキニ協会長は激しい返答を行った。フラト通信 (ANF)に話したファルキニ協会長は「トルコ翻訳協会の副会長は自分なりの評価を行った。そもそも発言に目を向ければ、クルド語について何も知識を持っていないとわかる。これは、無知を例示している」と述べた。

ファルキニ協会長は、クナル副会長の発言が以前にクルド語が存在しないと主張した態度と符合していると注意を引き、それについて「根拠がなく、科学的なものから程遠い」と述べた。

■「16万6千の語彙を含む辞書を準備した」

「準備した3の辞書がある。2000年に準備したトルコ語・クルド語の辞書は6万の項目から成っている。また、2004年に16万6千の項目から成るクルド語・トルコ語の辞書を出版した。イラクのクルド人居住地域では小学校から大学まで母語教育が行われている。行政、法律、双方の術語が使われている文語という点がみそだ。なぜその地域でこのような困難がないのか?困難は法律的禁止事項に関わるものだ。海外ではクルド語に関し、クルド人も他の民族の人々も研究を行なっている。これはクルド語が至ったレベルを示している。」

ファルクニ協会長は問題の根底にある同化政策を指摘し、「百年以上、共和国設立以来、同化政策、拒否と否定の政策が続いている。エルドアン首相でさえこれを認めている。この条件下で暮らし、教育を受けず、トルコ語教育を受けた人がそもそもクルマンジーやザザといった言葉を使いこなすことは可能だろうか?重要なのは、[クルドの]言語に対する圧力や禁止事項が外されるようアイデアを生むことである」と述べた。

ファアルキニ協会長は、裁判所での通訳に関しては、教育を受け、基礎ができていることが必要であると述べた。

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( 翻訳者:畔上曜子 )
( 記事ID:29444 )