原発建設予定地メルスィンで反原発、人間の鎖
2013年03月09日付 Radikal 紙


メルスィン反原発プラットフォームは、フクシマ原発事故から3年目の節目に、「人間の鎖」運動を実施した。この運動中、運動家と警官らの間で、時おり緊張状態もみられた。

日本で起きたフクシマ原発事故から3年目に入る節目に際し、メルスィン反原発プラットフォームによって「人間の鎖」運動が行われた。
この運動はメルシン反原発プラットフォームの働きかけで実現し、CHP(共和人民党)所属のアイトゥー・アトゥジュ議員、ワハプ・セチェル議員、BDP(平和民主党)所属エルトゥールル・キュルクチュ議員、メルスィン反原発プラットフォームの広報担当セバハト・アルスラン氏、そして市民グループや政党の代表者など、およそ1,000人が参加した。

「沈黙するな、声を張り上げろ、原発にNO」、「原発にNO」、「メルスィンは原発を望まない」、「原発反対、命に万歳」、「タイイプ首相はメルスィンから手を引け」などのスローガンが掲げられた。メルシン反原発プラットフォームの広報担当、セバハト・アスランさんは、次のようにスピーチをおこなった。「日本の原発施設はマグニチュード9の地震にも耐えうる構造をもっていたにもかかわらず、フクシマ原発事故を防げなかった。われわれは、世界が放棄した汚染テクノロジーを使用する原発施設に反対です。国民の声に耳を傾け、アククユ原発施設計画を直ちに中断することを求めます。民意に反した原発施設の建設はあり得ません。アククユがフクシマのようになってしまうのは絶対に許しません。」
国会議員らもスピーチで原発施設の危険性に言及し、アククユ原発に反対であると表明した。

■衝突が発生

スピーチ終了後、運動に参加したおよそ1,000名の人々は、手を取り合って人間の鎖を作り、そのままアククユ原発施設情報開示室の正面まで行進した。一部のグループはそこでしばらく太鼓に合わせてハライ(アナトリアのダンス)を踊り、持参した缶をドラムにして音楽を鳴らした。
その後、道路を封鎖しようとしたグループに、警察は許可を与えなかった。グループはその際にも缶のドラムを鳴らし、情報開示室前で運動を続けようとした。この行為にも警察は許可を与えなかったため、一時、緊張状態と衝突が起きた。運動家らはその後もしばし留まっていたが、運動終了後、解散した。


(本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。)

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( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:29453 )