ドイツ・バックナングでトルコ人一家母と7子焼死事件、遺体トルコへ到着
2013年03月12日付 Zaman 紙


ドイツのバックナングでおきた火事で死亡したトルコ人家族の遺体がトルコに到着した。

バックナングでの火事で死亡した母子8名の遺体は、トルコ航空によってドイツからアタテュルク空港に搬送された。ドイツでの葬儀に参列したベキル・ボズダー副首相と林業治水省のヴェイセル・エルオール大臣も同じ飛行機でイスタンブルに戻った。

ドイツのバックナングで火災により死亡した母親と子供7人の遺体はイスタンブルに搬送された。遺体は空港での手続きが済むと直ちに検死解剖のために病院に搬送された。検死の後、家族の故郷のアフヨンカラセヒルに運ばれる。

■「火事の原因を明らかにすべき」

ベキル・ボスダー副首相は、ドイツのバックナングでトルコ人8名が死亡した火事について、原因を余すところなく明らかにして欲しいと述べた。

命を落とした母親と子供7名のために、宗務トルコイスラーム組合のエユッブ・スルタンモスクで三度のお祈りが行われた。

ベキル・ボズター副首相はそこで次のように語った。
「痛ましい事故に何と言えばいいか分かりません。この痛みはオズジャン一家だけのものではありません。(全トルコ国民)7千6百万人の痛みです。国民7千6百万人全員が心を痛めています。ご冥福をお祈りしています。彼らが天国にありますように。耐え難いことでありますが、これに耐えねばなりません。ドイツ関係者によってあらゆる可能性が調べられ、綿密な調査が行われることを望みます。ドイツは火事の原因をすべて明白にしなければなりません。」

ボズダー副首相は、これから行われる捜査について、トルコ側が常に注目していることをドイツの捜査関係者は忘れないでほしいとし、以下のように続けた。
「放火や人種差別による攻撃でないことを願います。我々の願いはその一つのみです。トルコの痛みはこの点において非常に大きいのです。全てが詳細に綿密に調べあげられ、具体的な証拠があげられることをドイツ政府とバックナング郡に期待します。」
また、副首相はトルコ側としても捜査の間、専門家を派遣し、円滑な捜査の実現に準備ができていることを付け加えた。遺体はイスタンブルで再度検死が行われた後、翌日アフヨンカラヒサルで埋葬されるという。

「アブドッラー・ギュル大統領とレジェプ・タイイプ・エルドアン首相、そして全トルコ国民7千6百万人は、常に在ドイツのトルコ人のそばにいます。この悲しみを分かち合うために私はドイツにきました。トルコにいる我々はいつも傍にいます。皆さんを守り続けます。」

バーデン・ヴュルテンベルク州のニルス・シュミット州副知事は、トルコ語で犠牲者に祈りを捧げ、「このたびはご愁傷様です」とのべた。さらにシュミット副知事は州としてこの痛ましい事件の全貌を明らかにするため、なすべきことをすると約束した。
ベキル・ボズダー副首相と林業治水省のヴェイセル・エルオール大臣は葬儀に参列する前に火事が起きた建物の周囲を調査した。ボズダー副首相には家に入る許可が出された。

■遺体はトルコとドイツの国旗で覆われた

火事によって亡くなった人たちの棺は、トルコとドイツの国旗で巻かれた。亡くなった子どもたちの中で一番年上だったハティージェ・オルチュさんの棺にはウェディングドレスも一緒に納められた。
ドイツ人も参列した葬儀で、遺族の父親のサーミー・ソイカン氏と祖母のハテーィジェ・オズジャンさんは立つのもやっとという様子だった。ボズダー副首相とエルオール大臣が棺を車に運び、宗教庁のメフメト・エミン・オザフシャル副長官は事件の精神的側面について語った。
祖母のハティージェ・オズジャンさんと、事件の日、叔母の家に泊まったために助かったハリル・オルチュさんは、棺のそばに歩み寄り、涙を流しながら棺に口づけた。遺体をトルコに搬送する飛行機には火事から救出されたハティージェ・オズジャンさん、叔父のムラト・オズジャンさんと子どもの一人イブラヒム・ソイカンくんが乗りこんだ。

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( 翻訳者:小幡あい )
( 記事ID:29473 )