パキスタン、アメリカの脅しには屈せず:「我々は今すぐにガスが必要なのだ」
2013年03月10日付 Jam-e Jam 紙
【同紙4面】パキスタンのアースィム・フサイン副首相は、パキスタンが必要とするエネルギー資源を提供するというアメリカの申し出にも拘わらず、イランからのガス輸入を決定したと強調した上で、次のように述べた。
パキスタンは、今すぐにガスが必要なのだ。10年後ではなく。
FOX Newsを引用したタスニーム通信によれば、パキスタンはアメリカによる脅しに屈することなく、イランからのガス輸送パイプラインを完成させることを決定した。
同副首相は、石油や天然資源の問題に関して、タスニーム通信に次のように述べた。
アメリカは我々に、この先も決して、イランと友好関係を築かないと確約できるのだろうか。イランは将来にわたり、決して世界秩序に協調しないと言えるだろうか。
この報道によれば、イラン核問題の外交的解決に向けた窓口が開かれている中で、パキスタンは、イランからのパイプライン敷設計画の中断を望まないであろう。なぜなら、パキスタン政府筋は「エネルギー危機によって、パキスタンは深刻な問題に直面している」と述べているからだ。
パキスタンのアースィフ・アリー・ザルダーリー大統領とイランのアフマディーネジャード大統領は、月曜日に両国の国境地帯で、パイプライン計画の開始を正式に宣言することにしている。
他の各国高官も同式典に出席するため招待されているが、イラン外交筋とパキスタン政府筋は、式典参加者の指名の公表を控えている。また、両国はアラビア海沿岸の都市グワーダルに40億ドル(約3800億円)を投じて、パキスタン最大の精油所建設に関する了解覚書にも署名する予定である。
アースィム・フサイン副首相は、イランとの平和パイプライン建設計画からの撤退を条件に、パキスタンのエネルギー不足問題を解決するというアメリカの申し出について触れ、次のように述べた。
もし10年先に何かを提供しようという話なら、アメリカの申し出は、我々にとって何の意味ももたないと言えるだろう…我が国のガスへの需要は緊急を要するものであり、この問題は、LNG(液化天然ガス)の供給によってもまったく解消されていない。
同通信社によれば、パキスタンにとって最も近く、最も容易なガスの購入先はイランであり、パキスタン政府が、アメリカの圧力によってこの計画から撤退することはないだろう。たとえ、アメリカが制裁をちらつかせたとしても。
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( 翻訳者:8410068 )
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