「今年のネヴルーズ祭は新しい時代の幕開け」アフメト・チュルク
2013年03月19日付 Radikal 紙


マルディン県ヌサイビン市にあるデヴリム地区の広場では、およそ1万5千人が集まりネヴルーズの祝典が行われた。

祝典ではクルディスタン労働者党(PKK)のシリア支部ともいえる民主主義統一党(PYD)の党旗とともにアブドゥッラー・オジャランの写真が掲げられた。この祝典では、1992年のネヴルーズ期間中にヌサイビンで起こった事件の犠牲者16名を追悼する記念碑の除幕式が行われた。

マルディン県選出の無所属国会議員であり民主社会会議(DTK)議長のアフメト・チュルク氏は、1980年にディヤルバクルの刑務所に収監されていた日々について語った。「我々も民主的な共和国に賛成である。我々は真の平和を求めている。もし我らを欺こうとすれば、事態は悪い方向へと向かうだろう。オジャランは平和的にプロセスを進行させるために重要な一歩を踏み出し、武力活動停止のためディヤルバクルのネヴルーズで呼びかけを行うことになる。これらの理由から、ディヤルバクルのネヴルーズは新たな時代の幕開け、新たな時代の誕生の意味を持つことになろう」

■アイラ・アカット;クルド人は「地位」と自由を求めている

バトマンのオトガルに隣接する広場で行われたネヴルーズの祝典には、およそ6万人の人々が集まった。警察によって厳戒態勢がしかれ、上空にはヘリコプターが飛んでいた。祝典ではフェルハト・トゥンチと芸術家のコンサートが行われ、参加者はハライを踊った。広場にはアブドゥッラー・オジャランの写真も見られた。

平和民主党(BDP)バトマン選出国会議員のアイラ・アカト氏はクルド語でのスピーチで、クルド人は100年もの間立ち上がっていたと話した。そして以下のように語った。「2006年に“もう十分だ”、2012年には“自由か、または自由か(自由しかない)”と言った。政治家たちは今年イムラル島を訪れた。これらは一つ一つがステップとなっている。我らはこの国家を知っている。我らがクルド人は常にその闘いで、知れ渡っている。DTKアフメト・チュルク共同議長と共に少し前我々が訪れたアブドゥッラー・オジャランは私たちに、『民衆はどうしているか。今も立ち上がっているか?』と尋ねた。次の問いはクルド人の団結に関してであった。さらにクルド人によろしく伝えるようにと求められた」

アカト氏はクルド人が自由と母語を求めていると述べた。そして「残念なことに国家は期待された一歩を踏み出さなかった。以前にも言った。我々は全てを見てきた。刑務所を、拷問や人の死も目の当たりにした。もう“充分だ”と言いたい。国家にはそろそろ必要な一歩を踏み出してもらいたい。クルド人は闘争を続けるだろう。我らはオジャランなき生活など要らない。我々はコチギル、シェイフ・サイド、デルスィム、ロボスキの虐殺を忘れはしない」と語った。

国会議員アイラ・アカト氏はシュルナクのウルデレ市のイラク国境における空爆作戦で犠牲となった34人と、パリでPKK女性党員3人を殺害した犯人を知ったと話した。「私たちはこの殺人を誰が犯したのか知っている。我らの出すべき声と示すべき態度は明白である。木曜日にディヤルバクルで行われるネヴルーズの祝典には少なくとも300万人が集まるだろう。皆さんをディヤルバクルのネヴルーズでお待ちしています。なぜならこのネヴルーズは私たちにとってとても重要なものだからだ。祝典ではオジャランからのメッセージが発表される予定だ。端的に言えばクルド人は「地位」と自由を求めている。」

■ジズレとイディルでPYD党旗が掲げられる

シュルナクのジズレ市とイディル市で行われたネヴルーズ祝典ではアブドゥッラー・オジャランの写真とPKK党旗に加え、PKKのシリア支部ともいえるPYD党旗も掲げられた。

ジズレのチャルケンダル広場では、「オジャランに自由を、クルド人に『地位』を」のスローガンのもと行われたネヴルーズ祝典に、およそ5万人が参加した。広場には朝から何千人もが押し寄せ、PKK党旗に加え組織のシリア支部ともいえるPYDの党旗とアブドゥッラー・オジャランのポスターを掲げた。ステージの背面と両側の壁にはオジャランのポスターが貼られた。祝典の間、広場の隣にあるチャルケンダルの丘には、シリアにおけるPYDの武装部隊「人民による防衛同盟(YPG)」が使う黄・緑・赤の3色を使った50メートルの長さの横断幕が若者たちによって掲げられた。

■カプラン氏;タフリル広場か、ディヤルバクル広場か、皆に見てもらいたい

ネヴルーズ祝典に参加したBDPシュルナク選出国会議員のハスィプ・カプラン氏は、ジズレが1992年抵抗運動に先導的役割を果たしたこと、リーダーが望んだ場合、誇り高き平和への先導者となる準備ができていることを述べた。「我々はジズィラ・ボタンで抵抗運動を始めた。今私は、ネヴルーズの広場を埋め尽くす何千ものジズレの人々に問いかける。平和への準備はできていますか、と。御覧なさい、民衆は準備ができている、われらのリーダーもだ。3月21日にアメド(ディヤルバクル)のネヴルーズでは、オジャラン氏が歴史的に重要なメッセージを発表する。オジャラン氏は民主主義と平和へのマニフェストをアメドで発表するのだ。そのために私は今日ボタンの全民衆を3月21日、アメドへ招待しているのだ。このようにしてかの地からトルコ国家と全世界に向けて自由のメッセージをしっかりと発信する。さあタフリル広場か、それともアメドネヴルーズ広場か、皆に見てもらいたい」

■オジャランのネヴルーズスピーチが伝えられた

シュルナクのイディル市で行われたネヴルーズの祝典ではおよそ5千人が参加した。祝典は早朝から始まり、BDPシュルナク選出の国会議員ハシプ・カプラン氏も参加した。イディルでの祝典にはジズレと同様、PKK党旗とオジャランのポスター、それからシリアのPYD党旗が掲げられた。カプラン氏はネヴルーズの炎に火をつける一方、伝統衣装を着た市民とともにクルド音楽の伴奏で長いことハライを踊った。治安部隊が遠くから警戒する中行われた祝典では、オジャランが祝典のために以前から準備していたスピーチがステージから参加者たちに発表された。オジャランはスピーチで「ネヴルーズのお祝いを申し上げます。みなさんの安寧をお祈りします」と伝えた。

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( 翻訳者:白鳥夏美 )
( 記事ID:29517 )