行商の牛乳に注意!―病原菌が混入?
2013年04月02日付 Milliyet 紙


腫瘍学者であるヤヴズ・ディズダル医師は、スーパーマーケットなどで賞味期限の過ぎたヨーグルトが、蓋を取りかえて、再び売り場に陳列されていると述べ、消費者に向けて「行商の牛乳を買い、ヨーグルトは自分達で作りましょう」と呼びかけを行った。これに対し、食品・栄養学の専門家らは反論している。

専門家らは、路上で販売されている牛乳は衛生的でなく安全とはいえず、また生乳には病原となるバクテリアが含まれていると主張した。行商の牛乳に関する見解は以下の通りである。

■発病リスク

ディレキ・ボヤジュオール博士(イスタンブル工科大学食品工学部)
「(行商の牛乳を買うようにという)この発言はありえないものであった。私達、食品を専門としている研究者としては、生乳を家庭で使用することは絶対に薦めない。生乳には病原菌となるバクテリアがいる可能性はきわめて高いのである。」

■病気を持つ動物の乳の可能性

アルテミス・カラアリ教授(イェディテペ大学食品工学部)
「行商の牛乳は結核やブルセラ症に感染した動物の乳である可能性がある。また、その後沸騰させるため全ての栄養分が失われてしまう。不正な生産者については何も言えることは無いが、企業メーカーの牛乳はもともと加熱殺菌されているため微生物はいない。また食品添加物の規定で認められていないものをヨーグルトに加えることはできない。」

シェミヌル・トパル博士(バフチェシェヒル大学栄養・食物学部長)
「トルコで人々が生乳志向になってしまうことほど危険なことはない。行商の牛乳は油分を取るためにカタツムリやゼラチンを加えているものまである。つまり、行商の牛乳はとても危険なのである。」

■「どの会社もそんな勇気はない。」

スタシュ食品会社最高経営責任者であり、食品を専門としているギュライ・オズジャン氏もヨーグルトの蓋が取りかえられているという発言に関して次のように述べた:

「私達にとってこれらの発言は論外である。この国で消費される生乳が、この国の人々にとってどれほど大きな危険を生むかは明らかである。私達は牛乳1滴に対して平均でも150回の検査を行っている。だいたい、どの会社もそんなことをやる勇気はない。メディアに対してもいつでも公開できるくらい衛生面には気をつけている。私達の基準は、EUの基準と完全に同じである。」

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( 翻訳者:入口 愛 )
( 記事ID:29604 )