ネヴシェヒル県ユルギュプ郡の、妖精の煙突(ペリバジャ)と呼ばれる奇岩があるオルタヒサル谷に捨てられたゴミに関し、観光業界、旅行者、市民らの批判が集まっている。
町名にちなんで名づけられたオルタヒサル谷は、毎年何千もの旅行者が訪れ、熱気球で上空からその景色を楽しんでいる、オルタヒサルにおける最も重要な谷のひとつである。その谷がゴミの山と化しており、自治体が町で収集したゴミが谷に投棄されているといわれている。また、もともと谷の端の方に捨てられいたゴミが、時間が経つにつれ谷の内側に捨てられ始めたとの主張もされている。一部の市民はコルバユルにある谷へ廃棄物を捨てている。谷にある妖精の煙突の上部や、側面がゴミで埋まっている状態である。
熱気球で有名な場所として世界的に知られるカッパドキアを、上空から見るためにやってきた旅行者らは、この地におけるゴミの状態を見てショックを受けている。最重要保護地域である谷には、捨てられたゴミから立ちのぼる臭いが熱気と合わさり、悪臭がたちこめている。
オルタヒサルのアリ・イフサン・オゼンディ町長は、町がオルタヒサル谷にゴミを捨てているという主張を否定した。オゼンディ町長は、このような主張は、地方選挙が近付いているために行われたネガティヴ・キャンペーンの一環であると述べ、次のように続けた:「谷の内側にはそのようなゴミの廃棄場はない。私たちのゴミの廃棄場は谷から500メートル離れたところにある。谷で発生した嵐により、ゴミが散らばった。谷と私たちがゴミを捨てている場所には何の関係もない。私たちは地域の美しさに敏感である。私たちのゴミ捨て場は、15~20年間同じ場所にある。しかし、それは谷の端でも、内側でもなく、谷から500メートル離れたところにある。」
オゼンディ町長は、谷で清掃などが行われるか否かということに関しては、環境局から職員が来て、(谷について)報告書を作成したと述べるにとどまった。
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( 翻訳者:細谷和代 )
( 記事ID:29667 )