KCK裁判で収監中の女性作家に、米ペンクラブ賞
2013年04月16日付 Hurriyet 紙


ペン・アメリカン・センターは、翻訳家、作家、アクティビストのアイシェ・ベルクタイさんへ2013年度のペン/バーバラ・ゴールドスミス著作の自由賞を授与することを決めた。アイシェ・ベルクタイさんは、歴史家のハリル・ベルクタイさんのいとこで、2011年にKCK捜査により収監されている。

ペン・アメリカン・センターのピーター・ゴドウィン会長は、「アイシェ・ベルクタイさんは、トルコの女性の権利及び文化的権利についての勇敢かつ明瞭で情熱的な声である。絶対に刑務所にいてはならない」と話し、翻訳家、平和アクティビストとしてベルクタイさんはその人生を諸文化間に橋を架けること、そして (トルコの)公定歴史を問いただすことに捧げてきた、と語った。

ゴドウィン会長は、「このような形でテロのレッテルを貼られることは、現在のトルコについて、多くのことを物語っています。今日のトルコでは、多くの分野で進歩がみ られるにも関わらず、多数の作家やジャーナリストが、その大半は疑わしいテロの罪で収監されています。アイシェ・ベルクタイさんの勇気を称えるこの賞は、ペンがこの不快な傾向を反転させる決意の印です。トルコ政府は、ベルクタイさんをできるだけ早く釈放する手続きを始めるべきです。」と語った。

ペン/バーバラ・ゴールドスミス著作の自由賞は、表現の自由を行使したため、あるいはそれを擁護したために裁判にかけられたか、それを理由に懲役刑に処された国際的な書き手に送られる。

ペン・アメリカン・センターが発表した声明によれば、トルコは、平和、女性の権利、クルド人の権利に関する中心的なアクティビストであるベルクタイさんを「非合法組織のメンバー」として裁判にかけており、有罪判決が出た場合には、15年ほどの懲役刑に処せられる恐れがあるという。

ベルクタイさんは、同賞を2013年4月30日にニューヨークでおこなわれるペン年次集会にて授与される予定である。

(本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。)

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( 翻訳者:岸田圭司 )
( 記事ID:29685 )