「天国の土地」前売り詐欺裁判、終審
2013年04月17日付 Radikal 紙


アンタルヤで裁判官S.I.を含む14人に対し、来世にヴェイセル・カラニの魂と共に天国の土地を契約するという言説でもって詐欺を働いた罪で起訴された6人の被告のうち5人が、懲役5~26年と複数の罰金刑に科された。

アンタルヤ第3重罪法廷で今日(4月17日)終審が行われた。拘留中の被告アフメト・ジョシュクン・ユルマズ博士、ファーティフ・クズラルスラン、スザン・タンルクルのほか、在宅起訴中のハサン・ボザジュとファトマ・ギュネシュが出廷したが、ファーティフ・クズラルスランの妻で在宅起訴中のネズィハ・クズラルスランは姿を見せなかった。審議には、原告のベナン・ギュネシュ氏他13人の原告の弁護士らが参加した。

最終意見を問われたアフメト・ジョシュクン・ユルマズ被告は、無罪を主張し以下のように述べた。

「ファーティフ・クズラルスランは私の愛する人物であるが、彼を聖なる存在や聖者として認識したことは全くなかった。私が業務を遂行するにおいても、いかなる時も指示を仰いだことは無い。私には人々の宗教的感情を利用できる程の宗教知識もない。原告のS.I.と出会った後、恋愛関係になった。彼女は私に裏切られたと考えて、自身の社会的立場も利用して他の原告らを扇動し、私に復讐をしようと試みている。私はこの事件をために借りを作ってしまった人々の損害を埋め合わせようと考えている。」

自らを「ヴェイセル・カラニの魂」と名乗った疑いのあるファーティフ・クズラルスランも、「私はアフメト・ジョシュクン・ユルマズと共に医療事業をしていたが、金を失った。被害者らから送られた金を同日引き出したが、他の銀行に預け入れなかった。私は誰も知らない。誰からも金を要求していない」と述べた。

また、ハサン・ボザジュ被告は、「私は組織の一員などではない。釈放を望む」と述べた。ファトマ・ギュネシュ被告も同様の意見を述べ、ネズィハ・クズラルスランの弁護士は、依頼主の釈放を要求した。


■刑が科される

短い休憩を挟んだ後、メフメト・ケスメン裁判長は刑を言い渡した。被告のうちファーティフ・クズラルスラン被告には、『組織の形成と人々の宗教心を利用した詐欺行為』の罪で25年11カ月の懲役と24万5千リラ(1344万円)の罰金、アフメト・ジョシュクン・ユルマズ被告は26年10カ月の懲役と24万5千リラの罰金、ハサン・ボザジュ被告は10年5カ月の懲役と16万リラ(881万円)の罰金、スザン・タンルクル被告は7年3カ月の懲役と7万リラの(385万円)の罰金、ファトマ・ギュネシュ被告は5年7カ月の懲役と1万6240リラ(89万円)の罰金が科された。法廷は拘留中のスザン・タンルクル被告について、最高裁判所での審議を決定した。被告のうちファーティフ・クズラルスランの妻ネズィハ・クズラルスランは無罪となった。

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( 翻訳者:吉岡春菜 )
( 記事ID:29697 )