シリアのバッシャール・アサド大統領は、シリアのフランスによる植民地支配からの解放67周年を祝してアル・イフバリヤTV局に対して行ったインタビューにて、タイイプ・エルドアン首相を厳しい口調で批判した。
公共の通信社である国営シリア・アラブ通信社(SANA)のトルコ語放送サービスが伝えたところによると、アナウンサーによる「エルドアン首相がクルド人に国家をつくり、トルコは分裂するだろうとニュースで話題になっています。シリアにおける状況と、特にクルド人らの現状をどのようにお考えになりますか」という質問に対し、アサド大統領は「エルドアン首相は個人の利益のためにすべての国家を犠牲にしようとしている」と答えた。また「クルド人というカードは、エルドアン首相の手の内にある最後の切り札であるとも言われています。この国と対立する可能性にたいして、シリア政府としてのプランはどのようなものですか」という質問に対しては、アサド以下のように答えた。
「エルドアン首相にとって外部の標的はシリアだ。(つまり)シリアをこの問題において、困難な状況に陥れることだ。われわれとクルド人との関係は、トルコでクルド人の権利のために闘うクルド人政党も含めて常にいい状態である。またエルドアン首相の他の狙いは、
内部にも向いている。トルコにおける大規模なクルド人層の票に恩恵を受けることや、大きな影響力を有する大統領の座につくことを目的に、憲法が認める方法でクルド問題を利用したのだ。エルドアン首相はクルド問題に関しては信用がないということ以外、この件についてわれわれは何も心配していない。」
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( 翻訳者:指宿美穂 )
( 記事ID:29718 )