イスタンブルのキュチュクチェクメジェ区で発生した火災で、子ども5人を含む一家6人が焼死した。
キュチュクチェクメジェ区カナルヤ地区チャイラックシュ通りにある3階建てのアパートの3階にあるデュープレックス(メゾネットアパート)で原因不明の火災が発生した。消防隊の消火活動で火災は消し止められたが、子供5人を含む一家6人が悲惨にも命を落とした。火災現場には多くの消防、警察、救急車が駆けつけた。現場検証チームの調べの後、遺体は法医学協会に引き渡された。出火原因はいまだ不明であるが、火災について、さらに広範な調査が始まった。
■身元が判明
亡くなった被害者の身元が判明した。この火災で亡くなったのはエリフ・エルテンさん(20)、エリフ・エルテンさんの生後7か月の娘ニサヌル・エルテンちゃん、ファトマギュル・エルテンちゃん(5)、オメル・バフチくん(4)、双子のアイリン・バフチちゃん(6)とヒラル・バフチくん(6)であることが分かった。
■一酸化炭素中毒
キュチュクチェクメジェ区のアジズ・イェニアイ区長は、火災現場の調査に立ち会ったのち、マスコミ関係者に向けて説明を行った。イェニアイ区長は18時33分頃に消防隊に通報がきたと話し、「数分後消防隊が現場へ到着したが、残念ながら火が玄関付近で燃え始めるや、一酸化炭素中毒で命を落としたようです」と述べた。
■生後七か月の子供と母親も亡くなった
火災で亡くなった人たちは3家族であるとしたイェニアイ区長は次のように述べた。「死亡者のうち母親は20歳で、2人の子供がいたことが分かっています。ドイツから来ていたようです。子どものうち一人は生後7か月でもう一人は4歳でした。ほかに、別の家族の二人の子供と、また別の家族の4~5才の子どもも亡くなりました。火災は、消防からの情報によれば、ソファベッドのそばにあった電気ストーブからソファベッドの端に着火して燃え上がったようです。爆発があったわけではありません。火の出た場所がデュープレックスの1部屋でした。炎が玄関近くで発生したため火災から逃げられなかったようです。2人の子供だけが幸運にも免れました」
■悲嘆にくれる遺族
一方で、訃報を受けた遺族たちは火災現場へ押しかけた。子どもたちが亡くなったと聞いた親類縁者たちは火災現場で悲嘆に暮れていた。卒倒しそうな遺族たちを警察と救急隊員そして近隣住民たちがなだめていた。火災で亡くなったエリフ・エルテンさんの夫であるイドリス・エルテンさんも訃報を受けて火災現場に駆け付けた。遺族たちはエルテンさんを落ち着かせようとしていた。
■遺体は法医学協会に
また、火災で亡くなった子供5人を含む6人の遺体は、火災現場の調査が終わった後、検死のため法医学協会の霊安室に移された。
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る
( 翻訳者:山本涼子 )
( 記事ID:29722 )