アフガニスタンでトルコ人8人人質に―「族長」らと交渉へ
2013年04月22日付 Hurriyet 紙


21日夜、アフガニスタンで悪天候により緊急着陸する事態となったヘリコプターに搭乗していたトルコ人8人、アフガニスタン人1人 とロシア人2人の計11人が人質となった。タリバンが誘拐したとみられるこれらの人質を救出するためアンカラ(トルコ政府)は、アフガニスタンの族長らと交渉を始めた。

221日夜、ホスト(アフガニスタン東部)のNATO基地からカブールの軍基地へ飛行していたホラサン・ロジステック社に所属するMI-8型ヘリコプターは、豪雨のため緊急着陸をおこなう事態となった。ホラサン・ロジスティク社はアナトリア通信(AA)の取材に対し、以下のように答えた:

「ヘリコプターに搭乗していた8名のトルコ人エンジニアはMT建設会社で働いていた。エンジンニアらはアフガニスタンのホスト州にある同社関連の事業を視察した後、首都カブールへ帰ろうとした。ロガル州アズレ郡のデレメンゲル地区でこの事件に遭遇した。」

民兵(拘束者)から被拘束者の健康状態はいいと聞いた同社は、ロガル州当局者と緊密な連絡を取っていることを強調した。タリバンは、この件に関しウェブページで公開した声明で、アメリカ人兵士11名を拘束したと言及し、「被拘束者は生きており、国内の最も安全な場所へ送った」と述べた。タリバンのザビフッラー・ムジャヒド広報官は、「ムジャヒディン(聖戦士)はヘリコプターを包囲して外国人を人質に取り、ヘリコプターに火を放ち破壊した。9着のアメリカ兵の軍服があったが、(被拘束者は)兵士であることを否定した」と述べた。ロガル警察署のレイス・ハン・アブドゥラヒムザイ副署長は、事件現場に向かった警察官は引き返さざるをえなかったと語り、「NATOやアフガン軍部隊からの支援はなかった」と述べた。

■国際治安支援部隊(ISAF)は緊急会合を開いた:最初の極秘連絡:誘拐されたトルコ人の状態はいい

(トルコ)外務省はアフガニスタンでトルコの民間人8人が誘拐されたことを公式に確認した。誘拐事件に関連し外務省には、アフガニスタンと継続的に連絡を取るため危機チームが設置された。不時着後ヘリコプターに搭乗していた8人のトルコ人、ロシア人とアフガニスタン人の3人の乗組員はタリバンが誘拐したと考えら れる。この事件が明るみに出た後、トルコの在カブール大使館はアフガニスタン当局と国際治安支援部隊(ISAF)関係者に連絡を取った。乗組員とトルコ人の状況を話し合うためにISAF本部で会議が開かれた。同会議には、在カブール大使館に勤務する軍人と職員が参加した。大使館がこの会議の後アンカラへ送った最初の極秘連絡で、誘拐されたトルコ人の状態は良く、(人質)解放に向けて同地域でタリバンに影響力のある族長と交渉を続けていることが伝えられた。

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( 翻訳者:岸田圭司 )
( 記事ID:29735 )