オウジー氏「ガス輸出によるイランの収入は35億ドル規模へ」
イラン国営ガス公社の代表取締役は、スイスへのガス輸出契約について最終合意が結ばれたことを明らかにし、「現在、通行料をめぐってトルコと交渉中である」と述べた。
IRNA(イラン国営通信)によれば、ジャヴァード・オウジー代表は昨日、第18回「石油・ガス・精製・石油化学国際展示会」が行われている傍らで記者会見を開き、「イラクへのガス輸出も今年度中に、二地点から開始される予定だ」と付け加えた。
同氏は、第一のルートはイーラームからイラクに延びるもので、バグダードとマンスーラの発電所にガスを供給する予定だとした上で、「このルートによるガス輸出は〔一日〕700万立方メートルで、今年のティール月の上旬〔6月下旬〕から開始される予定であり、〔一日の輸出量は〕2500万立方メートルまで増加する見込みだ」と付け加えた。
同氏はまた、「イラクへのガス輸出の第二ルートは、ホッラムシャフルを経由するもので、バスラの発電所にガスを供給するためのものである。このルートからの輸出量は、〔一日〕2000万〜2500万立方メートルとなる予定だ」と言明した。
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■ イラン産ガス輸出額は35億ドル
イラン国営ガス公社の代表取締役はまた、昨年のガス輸出額は35億ドルであり、輸入額は180万ユーロだったと発表した。〔…〕
また同氏は、91年〔2012年3月20日〜2013年3月20日〕のガス輸出は90年〔2011/12年〕と同じだったが、同年のガス輸入は50パーセントの減少だったと強調した
■ 平和パイプライン、インドと協議開始
他方、イラン石油省報道官は平和パイプライン敷設計画への参加に向けて、インドがイランと協議を行っていることを明らかにした。
アリーレザー・ニークザード=ラフバル氏は、「平和パイプライン敷設にパキスタンが真剣な姿勢を見せていることが原因で、インド側にインセンティブが生まれている。こうしたことから、インド政府はこの計画への参加に向けて〔イランと〕協議しているところだ」と述べた。
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インド政府は2007年に平和パイプラインに関する正式協議を、パキスタンの治安に対する懸念を理由に停止したが、イランとパキスタンは二国間で、このガス計画の実施に関する合意書に署名している。
パキスタン政府はアメリカによるイラン制裁を無視して、1392年エスファンド月21日〔2013年3月11日〕にイラン=パキスタン間のパイプラインのパキスタン側の敷設を開始した。2014年にパキスタンへのイラン産ガスの輸出が開始されれば、同国は〔量の面で〕トルコに次いで2番目のイラン産天然ガス購入国になる。
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( 翻訳者:8410068 )
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