アフマディーネジャードの言動に非難囂々:軍統合参謀本部長も大統領批判
2013年04月24日付 Mardomsalari 紙


【政治部】アフマディーネジャード大統領による地方州訪問の第4弾が始まった。こうした中、大統領の演説における放言癖は激しさを増すようになっている。アフマディーネジャード氏は〔先日のフーゼスターン州訪問で〕、「控え目な態度を取れ、さもなくば痛い目に遭うぞ」と脅されていると主張するまでになっているのだ。

 アフマディーネジャード氏によると、自らの意見をみんなに押しつけ、さまざまな意志決定に影響を及ぼそうとしてくる人物がいるのだという。そしてそうした人物の存在が、大統領を悩ませているとされる。こうした大統領の発言に対し、国の責任者や国会議員らからは反発の声が上がっている。ある者は国会公開議場での意見表明で、ある者は演説という形で、また別の者はメディアとのインタビューの中で、抗議の声を上げている。

 マラーゲ選出の国会議員であるメフディー・ダヴァートギャリー氏は国会運営委員会への口頭での意見表明の中で、次のように述べている。

大統領はフーゼスターン州訪問の最中、演説で『控え目な態度を取らなければ、痛い目に遭うぞ』とのメッセージが自分のもとに寄せられたと述べ、続けて『私には証拠がある。もしそれをほんの少しでも暴露すれば、二度と胸をはって表を歩くことなどできなくなるだろう』などとのたまっている。こうした大統領のレトリックは実に残念であり、彼はいまだにこうした主張を続けている。

 同氏はその上で、「通常こうした主張をするのは、自身に〔精神的・人格的な〕問題を抱えているような人物である。大統領がいまだにこんな話を言いふらしているのは、残念だ」と続けた。

 ダヴァートギャリー氏はさらに、「〔大統領が暴露すると言い続けてきた〕件の経済犯300名のリストはいまだに公表されていない。なぜ大統領は、彼らの名前を発表しようとしないのか。彼が氏名の公表を控えている理由は、次の二つの内のいずれかだ。彼がホラを吹いているか、あるいは〔それを公表することで〕自分に災いが降りかかることを懸念しているか、である」と続けた。

 同氏はまた、アーザーディー・スタジアムでの「選挙向けのミーティング」の開催について、「大統領は、ノウルーズ期間中に自らの責任を首尾よく果たした人たちの労をねぎらうために式典を開いた。しかしその式典は、国民に奉仕した公僕たちに感謝するためというよりはむしろ、選挙用のミーティングだった」と断じた。〔‥‥〕

 他方、軍統合参謀本部長も「フーゼスターン州訪問の際にアフマディーネジャードが行ったプロパガンダは世論を動揺させるものであって、受け入れられない」と述べた。

 セイエド・ハサン・フィールーズアーバーディー少将は、「イラン・イスラーム共和国の理想とは正義であり、恵まれない人たちの保護である。大統領になる者は、こうした理想を追求しなければならない」と述べた。

 国家安全保障最高評議会の委員も務める同氏はその上で、「イラン国民は皆、正義を求めているということを示してきたし、この国民の殉教者たちは正義のために命をなげうった人たちである。それゆえ、このような言い方はやめることを、彼〔=アフマディーネジャード〕に期待したい」と強調した。

〔‥‥〕

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( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:29765 )