タヴァッコリー「国民は物価高によってスープすら口にすることができずにいる」
2013年04月25日付 Mardomsalari 紙
テヘラン選出の国会議員は、「国内における現在のインフレのために、国民は肉が食べられなくなっている。果たして自らの生活のためならば、エシュキャネ〔※タマネギなどが入ったイランのスープ〕すら口にしてはならないということなのか」と述べた。
イラン労働通信の報道によると、アフマド・タヴァッコリー議員は国会での意見表明の中で〔‥‥〕、次のように述べた。
国会議員のみなさんに3つのことをお知らせしたい。国がどのような状況に陥っているのかを見てもらうためだ。基本物資を輸入するための〔市場の3分の1程度にレートが抑えられた〕
公定外貨の割り当てが行われなくなって、すでに3ヵ月になる。また苦労して〔公定〕外貨の割り当てが決まって輸入された基本物資が、統一デジタル・システムの互換性の問題を理由に税関を通らなくなってから、1ヵ月になる。こうしたことが原因で、油などは25%、肉は35%値上がりし、中には60%も値上がりした商品もある。
タヴァッコリー氏はさらに、次のように言明した。
この問題は車市場の混乱、といったような問題ではない。車市場の混乱は、国民の日常生活を破壊したりはしないからだ。そうではなく、国民は肉類や豆類を食べられなくなっているという問題なのだ。果たして、エシュキャネすら口にしてはならない、ということなのだろうか。〔‥‥〕今年の経済成長率は、国内外の全機関の報告によれば、マイナスとのことだ。残念ながら、このような状況下で、大統領は国の社会資本を破壊してしまっているのだ。
同氏はさらに、大統領は国民を欺いていると指摘した上で、「国民はわれわれに、今の状況はどういうことですかと訴えている。彼らは何度もわれわれに、物価高はさらにひどくなっていると強調している〔‥‥〕」と述べ、さらに次のように主張した。
緊急会議を開いて、インフレ抑制策に関係のある政府閣僚らとともに、国民生活について計画を立て、解決策を模索するよう、国会運営委員会に求める。インフレによる国民へのダメージはすでに大きく、もはや国民はインフレに耐えられない状況にあるからだ。
予算計画委員会の委員を務めるタヴァッコリー氏は、「大統領は国民に、〔現金給付の〕補助金の額を〔一人あたり、毎月〕25万トマーンに引き上げることを主張し、こうした政策を政府に許そうとしない国会を非難している」と指摘した上で、
しかし大統領は、これだけの〔補助金の給付〕額を〔国民に〕支払えば、、燃料や水、電気の料金を9倍にせざるを得ないということを、国民に説明していない。これは何という社会資本の破壊だろうか。私は国会議長であるあなたに、国民がこれ以上物価高に苦しまないように、国民への救援を急ぐよう求める。
と語った。
(本記事は
Asahi 中東マガジンでも紹介されています。)
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( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:29766 )