司法権長官「イランには政治的な処刑など断じて存在しない」(上)
2013年04月25日付 Mardomsalari 紙
アーヤトッラー・アーモリー=ラーリージャーニー司法権長官は、人権をめぐるアメリカの過去の記録は真っ黒だと指摘した上で、「遺憾なことに、アメリカは人権についてあのような真っ黒な記録を有していながら、独立不羈の精神を有した〔世界の〕諸国民・政府に対して、事実に反した、誹謗中傷に満ちた内容の報告書を〔世界に向けて〕発表している。彼らがタコのように伸びる〔世界規模の〕メディアを擁しているためだ」と述べた。
イラン労働通信の報道によると、アーヤトッラー・アーモリー=ラーリージャーニーは司法最高責任者会議の席上、アメリカ国務省がイランの人権状況について最新の報告書を発表したことに触れ、この報告書の明らかな弱点として、同報告書がイラン・イスラーム共和国に反旗を翻す、敵意ある集団の主張にもとづいて作成されていることを指摘、その上で「人権に対するアメリカの関心の誠実さに疑問を呈するためには、グアンタナモやアブー・グレイブの刑務所の悲しむべき状況を指摘し、両刑務所について報じられた報道や写真などを参照するだけで十分だろう」と語った。
アーヤトッラー・アーモリー=ラーリージャーニーはまた、「イランで行われている処刑のほとんどは、大規模な麻薬密売組織の関係者らに対するものである。イランは倫理的・人道的観点から、死の商人たちを取り締まる義務が自らにはあると考えているためだ。これらの密売品の多くは、欧米諸国向けであるにもかかわらず、である」と述べた。
アーヤトッラー・アーモリー=ラーリージャーニーは、イランには政治的な処刑など断じて存在せず、処刑されるのは武装して体制に刃向かった者たちであり、こうした処刑は政治的なものとは言えないと強調した上で、「それに加え、イラン・イスラーム共和国の法律によれば、国家の安全保障に反した行為に対する極刑は死刑ではない。もしわれわれが単にこうした理由で人々を処刑していると言うのなら、その者の実名を挙げてみよ」と述べた。
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( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:29809 )