32年半最長収監のターヒル・ジャナン、司法法改正で釈放
2013年04月30日付 Radikal 紙


トルコで最長期間収監された服役囚として記録されるターヒル・ジャナンが、第4司法改革案により釈放された。

32年半服役したターヒル・ジャナン(59)は今日釈放された。彼は妻のギュルニギャル・ジャナン(51)、息子のイムランカヤ(20)、イルハン(35)、ギョクハン (34)、ジャヒート(37)、6人の孫と親族らに出迎えられた。ターヒル・ジャナンは、ガズィアンテプの第2重罪裁判所の釈放決定を受けてバンドゥル マ・Mタイプ刑務所を出た。

ターヒル・ジャナンの釈放の前、会見を行った最年少の息子であるイムランカヤ・ジャナンは、父親が自身が生まれる前に収監されたと話し、「もう20 歳になった。大きくなったし学校も卒業した。大学に入ったけれど、父はまだ牢屋の中にいる。釈放されるのを待っていた。(釈放は)家族にとって本当に喜ばし いこと。しかし今までずっと希望を持っていたが、果たされてこなかった。だから門から出てくるのを見るまでは信じられない」と語った。

■まず父さんと映画を見にいきたい

イムランカヤ・ジャナンは、これまで自身が20年間感じてきた理不尽を、家族は33年間ずっと持ってきたと話し、「33年分の理不尽さはぬぐえません。父 が(収監最長)記録を持つことは法の観点から重要です。トルコにはこれほど多くの人がいるのに、私の父が最も長く収監されたのです。父が釈放されたらまずみんな一緒にいなければなりません。そうすることは何よりも贅沢なことになったからです。ある記事に「父さんと映画を見にいきたい」と話したことがあります。まずはそれがしたいです」と語った。

■91年釈放、93年再収監

ターヒル・ジャナンは、1978年当時住んでいたガズィアンテプのある通りで右翼と思われる二人の殺害に関して逮捕された。しかし拷問を受けたと話すジャナンは、自身にかけられようとした嫌疑を受け入れなかった。当の嫌疑は他の組織の人間が担い、その人物が収監されたとし、36年間の実刑判決を受けた。ジャナンは 12年以上にわたり服役したのち、91年に制定された「特別釈放法」によって釈放された。93年親戚を訪れるために向かったマラティヤで再度逮捕され、 トルコ革命共産主義者党(TDKP)の組織の一員であるとして12年半の服役が命ぜられた。さらに「特別釈放法」による釈放は取り消され、(上記殺人事件での)再度36年の刑とされた。

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( 翻訳者:池永大駿 )
( 記事ID:29813 )