イノセ・ナオキ(猪瀬直樹)東京都知事は、2020年オリンピックへの立候補に関する発言について謝罪した。
2020年オリンピックの招致合戦で、イスタンブルのライバル2都市のうちの一つ東京の「招致委員会委員長」も務める猪瀬知事は、米ニューヨークタイムスに先週載せたメッセージにおける表現について、謝罪をした。知事は、この発言が、「不適切であり、この状況の改善をのぞむ」としている。
イスタンブルが東京に比べて「未発展」であり、「インフラが整っていない」都市であるとした猪瀬知事は、東京とイスタンブルの間には違いがあるとのべ、「スポーツ選手にとっていいのはどちらでしょう?二つの国が整えつつあるインフラと、進んだ施設を、比べてみられればいいでしょう」と述べた。
「イスラム教国の唯一の共通点は、アッラーだけだ。互いにけんかをしており、社会的な階層もある」との猪瀬知事の発言は、大きな反発を呼んでいた。
■知事に罰則もありえる
猪瀬知事の発言は国際オリンピック委員会(IOC)の候補国に関する互いの論評の禁止に関する規定に抵触するとする関係者は、猪瀬知事に対しIOCの倫理委員会から厳重注意、または警告の処分がされる可能性があるとしている。
日本オリンピック委員会のタケダ・ツネカズ委員長は、昨日、(猪瀬)発言の有無を確認するメッセージをIOCから受け取っていることを発表した。
イスタンブル、東京、マドリッドは、2020年オリンピックに立候補している。IOCは、アルゼンチンのブエノスアイレスで9月7日に行われる無記名投票により、開催国を決定する。
(本記事は
Asahi 中東マガジンでも紹介されています。)
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( 翻訳者:小幡あい )
( 記事ID:29814 )