北イラク・クルド自治政府民兵、キルクークを包囲
2013年04月28日付 Hurriyet 紙


イラクではこの5日間で200人以上が犠牲となる中、昨日、北イラク・クルド人自治政府(IKBY)の民兵(ペシュメルガ)がキルクークの街を包囲した。

ペシュメルガ相であるジャバル・ヤヴァル氏は、テロ組織が同地域へ攻撃の準備を行っているという筋の情報を得たことを明らかにし、 「我々の唯一の目的は、クルド人の仲間を守ることだ」と述べた。また、北イラク・クルド人自治政府民兵はキルクーク市内へ入らないと言った。

イラク軍は、その地位に議論の余地があるキルルーク近郊に自治政府民兵が配置されたことを受けて、警戒態勢に入った。イラク軍上層部の関係者は、AFPへの説明で「軍は北イラク・クルド人自治政府民兵の軍事行動を政治的な動きとみなしている」と語った。

■シリアの影響

トルコ人、アラブ人、クルド人住民を抱え、豊かな石油埋蔵量をもつキルクークの地位は、バクダードの中央行政と北イラク・クルド人自治政府の間で 歩み寄ることのできない問題の一つである。キルクーク近郊のハヴィジェ村では先週、軍がスンナ派の反対勢力に仕掛けた軍事作戦で50人以上が命を落とし た。作戦後に国内では、武装集団と軍の間で生じた衝突は、宗派戦争[開始]の杞憂を高めた。イラクのマーリキ首相は、これがシリアの紛争の結果だという。同首相は「宗派戦争がイラクに逆流してきた。というのも、中東地域の他の場所で始まったからだ。宗派戦争が1か所で始まると、他の場所にも飛び火する」と述べた。

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( 翻訳者:山本涼子 )
( 記事ID:29822 )