イラク外務省は、トルコ領内から撤退するPKK(クルド労働者党)が、イラク国内に足を踏み入れることに反対を表明した。
イラク外務省は公式声明を出し、国の平和と安定が損なわれる危険性を鑑みて、トルコから撤退するPKKがイラク領内に入ることはあり得ないと明言した。
「イラク政府は、トルコにおけるクルド問題の政治的、平和的方法による解決に向けた努力を評価する」としながらも、「その上で、イラクの主権、社会の治安と安全保障、そして他国への内政不干渉という諸原則に則り、イラク政府はPKKがイラク領内に入ることを許可しない」と述べられた。
声明ではまた、武装集団がイラクに入ることが、地域の国々の平穏と安定を危機に陥れるとして、イラク政府のこの態度は国際法の原則およびイラク憲法に依拠するものであると強調された。
北イラク・クルド人自治政府のネチルヴァン・バルザーニ大統領は以前、解決プロセスを肯定的に評価し、「プロセスが良い形で結末を迎えられるよう、出来うる限りの支援を行う用意がある」と表明していた。
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( 翻訳者:齋藤洋輔 )
( 記事ID:29912 )