イラン、ペルシア湾の呼称に関してアラムコ社に正式抗議
2013年05月06日付 Jam-e Jam 紙
イラン国営石油公社はサウジ・アラムコ社に対して、同社の海図内で〔アラビア湾という〕偽称が用いられていることに抗議する書簡を提出するとともに、この海図を同社に送り返す措置を取った。
メフル通信によれば、『永遠にペルシア湾』世界デー〔4月30日〕に際して、サウジ・アラムコ社はイラン国営石油公社をはじめ、世界中の石油会社に、ある海図を送付した。
この海図には、「ペルシア湾」の代わりに偽称が使用されていた。これに対し、イラン国営石油公社はサウジ・アラムコ社に対して正式文書を送付、「ペルシア湾」の代わりに偽称が記載されていることに、強い抗議と批判の意思を表明した。
イラン国営石油公社代表取締役アフマド・ガルエバーニー氏からアラムコ社社長ハリール・アル・ファラーフ〔※ママ。アラムコ社のCEOはハーリド・アル・ファーリフであり、誤字と思われる〕氏宛に提出されたこの書簡は、ペルシア湾という呼称の歴史的重要性を指摘した上で、複数の国際的な決議について言及し、「このことは『ペルシア湾』という名称の保持に関するイラン側の主張の正しさを明らかにするものです」と強調する内容となっている。
この書簡には、さらに
あなたもこの問題についてよくご存知の通り、歴史的、地理的、及び地政学的資料や事実によれば、イラン高原とアラビア半島の間にある水路は、ペルシア湾と命名されています。この名称は紀元前600年から使用されており、多くの資料が、多数の古地図とともに、このことを証明しております。
と述べられている。
(本記事は
Asahi 中東マガジンでも紹介されています。)
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( 翻訳者:8410068 )
( 記事ID:29921 )